世界ローマ字巡りまとめ①古代ローマ・イタリア・ドイツ・スペイン

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今日は世界ローマ字巡りの

まとめをしてみたいと思います。

今まで、古代ローマ・イタリア

・ドイツ・スペインと見て来ましたが、

単語だけで例文がなかったので、

世界ローマ字巡りの意義補足も含め、

ご紹介して行きますね。(への)/

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世界ローマ字巡りの真の目的!

世界ローマ字巡りでは

世界のローマ字の読み方

紹介しています。

でも、それだけが

目的ではありません。

本当の目的は…

ローマ字で

世界の言語を巡ること

にあります。

一つひとつの言語を

習得するとなったら大変ですが、

ローマ字だけなら

覚えるのもカンタンですからね。

五ヶ国語は覚えられないが、

五カ国のローマ字なら覚えられる!

五ヶ国語を習得しなくても、

五ヶ国語のローマ字が楽しめる!

つまり、

日本語を世界のローマ字で書いて、

旅行気分に浸ろう!

というのが、

世界ローマ字巡りの

真の目的なんです。

論より、証拠、

実際に見て参りましょう!

最初はローマ字の元祖、

古代ローマから〜

古代ローマ

romaclock

ブルータス、お前もか!

古代ローマといったらカエサル。

カエサルといったらこのセリフ

「ブルータス、お前もか!」

日立のCMでもお馴染です。

早速、古代ローマ風に

つづってみましょう。

BRVTVS・OMAHE・MO・CA

ブルータス おまへもか

Bruutasu, omahe mo ka!

古代ローマなので、

あえて旧仮名遣いの

「おまへ」にしてみました。

ブルータスのつづりも

あえてラテン語そのままに。

やはり、人名は

スペルを変えない方が、

見た目にも座りがよさそうです。

ちなみに原文はこちら。

ET・TV・BRVTE

エッ トゥー ブルーテ

「TV」といっても

テレビじゃありませんよ(笑)

賽(さい)は投げられた!

これも、カエサルの

もうひとつ有名なセリフ。

SAI・HA・NAGERARETA

賽(さい)は投げられた!

Sai ha nagerareta!

ん?これはローマ字そのままですね。

すべて「大文字」で、単語区切りが

「・」な点以外は全く同じです。

<原文>

ALEA・IACTA・EST

アーレア・ヤクタ・エスト

来た 見た 勝った

もうひとつ、カエサルの

有名なセリフを見てみましょう。

CITA・MITA・CHATTA

来た 見た 勝った

Kita,Mita,Katta.

「C」が雰囲気を出してます。

特に、「CI」「キ」と読めるのは、

古代ローマと日本のローマ字だけなので、

何だか不思議な親近感を覚えます。

また、「CHATTA」ですが、

これで「カッタ」と読みます。

ラテン語の「CH・TH・PH」は、

英語と違い、

「H」を読まなかったので、

「CHATTA」で「勝った」になるんです。

*「charisma(カリスマ)」の「カ」!

なので、「TH・PH」もそれぞれ

「タ行・パ行」の読みになります。

ちなみに、原文はこちら。

VENI・VIDI・VICI

ウェーニー・ウィーディー・ウィーキー

他にも、「数字」

「全てローマ数字」にすると、

より古代ローマらしくなります。

<2016年9月23日13時59分34秒>

MMXVI・IX・XXIII

XIII・LIX・XXXIV

         or

MMXVI/IX/XXIII

XIII:LIX;XXXIV

我思うゆえに我あり!

最後にもうひとつ、

有名なラテン語を。

おそらくこちらの方が

馴染みも深いと思います。

VALE・OMOHV・IVVENI・VALE・ALI

われ おもふ ゆゑに われあり

Ware omohu, yuweni ware ari.

そう、デカルトです。

「コギトエルゴスム」

というやつですね。

原文:Cogito ergo sum.

でも、デカルト時代のラテン語は

現代のように小文字があったので、

Vale omohu, juveni vale ali.

の方がよりらしくなります。

また、「u」「j」

発明されていたので、

ワ行が「V」、ウが「U」

ヤ行が「J」、イが「I」

になります。

でも、「V」の発音が

「ヴ」に変化したちゃったので、

読みは、

ヴァレ 思ふ ユヴェに ヴァレ あり

になっちゃいます(笑)

イタリア

イタリア

次いで、イタリア。

イタリアと言ったら、

みなさんはどこの都市が

一番好きですか?

花の都フィレンツェや

ファッションで有名なミラノ、

何より永遠の都ローマなど

魅力的な街が沢山ありますよね。

でも、私が一番好きなのは、

ヴェネチア!

水の都です。

行ったことはないですが、

水の都⇒ゴンドラ

♪ゴンドラの唄

と連想したので、

ここはカンツォーネ(ナポリ)ではなく、

『♪ゴンドラの唄』をイタリア風に

してみたいと思います。

♪ゴンドラの唄

その前に、

『♪ゴンドラの唄』について少し。

『♪ゴンドラの唄』とは、

大正時代に作られた唄です。

日本では黒澤明監督の映画

『生きる』で主人公が歌ったので

耳にしたことのある方も

多いのではないでしょうか?

特に最初のフレーズ。

「命短し恋せよ乙女」

それでは、早速見てみましょう。

♪Gondola no uta

♪ゴンドラの唄

♪Gondora no uta

Inoci migicasci coi se io uotome

いのち 短し 恋せ よ をとめ

Inochi mijikashi koi se yo otome

Acachi qucibir’ asenù ma gni

朱き 唇 褪せぬ 間 に

Akaki kuchibiru asenu ma ni

Azuchi cisciho no fienù ma gni

熱き 血潮 の 冷えぬ 間 に

Atsuki chishio no hienu ma ni

Asù no zukifi ua nai mono uo

明日 の 月日 は ない もの を

Asu no tsukihi wa nai mono o

大正時代の唄なので、

「旧仮名遣い」です。

また、「h」を読まないので、

「f」で代用しいたり、

「ちしほ(血潮)」

「ほ」にあえて当てたりしています。

それと、イタリア語には

「トロンカメント(語尾省略)」

というのがあるので、

ためしに、「くちびる」

「qucibir’」としてみました。

トロカメント

=『l、m、n、r + 母音』のとき、

 無アクセントの母音は省略できる。

また、「u」には、

ヴェネト語(ヴェネチア方言)の

「ù」を当ててみました。

Tiramesù(ティラミス)も

ヴェネト語!

ドイツ

ドイツ国旗

3つ目ドイツ。

ドイツと言ったら哲学。

有名なのはおそらくコチラ!

神は死んだ。

Kammi ha schinnda.

神は死んだ。

Kami ha shinnda.

そう、ニーチェです。

このフレーズは哲学に詳しくない人でも、

一度は耳にしたことがあるはず。

ちなみに原文は

Gott ist tot.

ゴット イスト トート

人間は根源的に時間的存在である

それと、もうひとつ、

これも哲学から。

Ninngänn ha konngönnthekini

sikannteki Sonnsei dearu.

人間は根源的に

時間的存在である。

Ninngenn ha konngenntekini

jikannteki sonzai dearu.

何だか哲学的ですよね。

時間について哲学したことで知られる、

ハイデガーの『存在と時間』

(Sein und Zeit:ザイン ウント ツァイト)

から一文持って来ました。

原文は見付かりませんでしたが、

このフレーズは聞いたことがあったので。

ところで少々余談ですが、

ドイツ語の「Sein(ザイン・存在)」

日本語の「存在」って語呂が似てますよね?

スペイン

スペイン

最後はスペイン。

スペインといったら、

有名なのがこのフレーズ。

ケ・セラ・セラ

「歌」にもなってます。

というわけで、

『♪ケセラセラ』のサビの部分を

スペイン語風にしてみました。

♪Que Sera, Sera♪

ケ・セラ・セラ

Ke sera sera

♪Nar io ñi nar sa.♪

なる よう に なる さ

Naruyouni naru sa.

♪Saqui no coto nado uacaranai.♪

さき の こと など わからない

Saki no koto nado wakaranai.

「なる」はスペイン語動詞風の「nar」、

行はスペイン語の「¿〜?・¡〜!」風の

「♪〜♪」にしてあります。

♪も逆さの方がいいんですが、

なかったので…。

ところで、この曲、

実はスペインの曲じゃなくて

アメリカのミュージカルの曲なんですよ。

なので、

「ケセラセラ」

アメリカ製スペイン語。

「擬似外国語」というやつで、

スペイン語としては

正しくないそうです。

ちなみに、

正しいスペイン語で書くと、

lo que sera sera

ロ ケセラセラ

となります。

「lo(ロ)」が必要なんですね。

でも、語呂的にはやっぱり、

「ケセラセラ」の方がしっくり来ます。

非ローマ字圏だからこその文字遊び!

以上4ヶ国、見て来ましたが、

いかがだったでしょうか?

ローマ字ひとつで

その国の雰囲気を出せる

(味わえる)

少しでも面白いと

思って頂けたら幸いです。

でも実は、

このような文字遊びができるのは、

ローマ字を公式の文字にしていない、

非ローマ字圏だけなんですよ。

英語やイタリア語のような

ローマ字圏では、

「正しいスペル」

決められてしまっているので、

着せ替え人形のように、

ローマ字を着せ替えることが

出来ないんです。

出来たとしても、

単語が読める程度の変更、

例えば、

「c」「k」に変えたり、

「ラブ」を発音通りに

「luf」としたりなど。

でも、それは

ごく一部に限られています。

なので、日本語のローマ字みたく、

全体を丸ごと変えるようなことは

出来ないんですね。

英語のように、

発音よりも文字の並びに

頼っている場合は尚更です。

cake:ケイク

⇒ kace:ケース??

だから、これは

非ローマ字圏だからこそ出来る

文字遊びなんですよ。

いわば、

「偽物の特権」

というやつですね。

といっても、

外国人不逮捕特権

とかじゃないですよ(笑)

まとめ

非ローマ字圏は、

「ローマ字」一つで、

古今東西、世界の言語を

巡ることが出来る!

偽物の特権!

以上、世界ローマ字巡り:まとめ①でした。

今後ともこのシリーズを

よろしくお願い致します。

m(_ _)m

というわけで、今日はこの辺で。

また次回、ローマ字巡りで

お会いしましょう。(への)/

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