どうも、ぺのっぺです。
(。へ のッ)/
今日は、創作漢字の参考になる
国字を10個
文字ブなりに選んでみました。
創作漢字のポイントと一緒に
紹介して行きたいと思います。
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国字とは?
まず、国字とは、
日本で作られた
国産の漢字のことです。
二次創作なので、
そのほとんどが
会意文字で作られています。
会意文字
=意味と意味を
組み合せた文字
それでは、早速、
見て行くとしましょう。(への)
象形文字
丼
丼
国字の多くが
会意文字で作られる中、
唯一象形文字で
作られているのが、
この「丼」の字。
象形文字
=物の形を
かたどった文字
「井」に
点ひとつ加えただけで、
どんぶりの形*になる。
実に見事です。
*追記:2017年1月16日
すみません。m(_ _)m
第一号に紹介しておいて
大変恐縮なのですが…、
この漢字は厳密には
国字ではないそうです。
象形文字であるのは
事実なのですが…、
字形からもわかる通り、
「井戸の象形」
どんぶりの象形ではありません。
(真ん中の点は井戸のつるべ!)
m(_ _)m
指示文字
弗
弗
扉絵にもなっているこの国字。
そう、「$マーク」です。
「$マーク」に似た漢字を
当てた国字なんです。
ただし、形的には
「鏡文字」の方が近い。
象形文字にも
取れなくないですが、
元ネタが記号なので、
指示文字に分類しました。
指示文字
=記号的に
作った文字
ちなみに、
「払う」の旧字体が
「拂う」なので、
ドル払いは…
弗拂い
になります。
また、これを参考に、
「¥」や「€」を作ってみるのも
面白そうですね。
「¥」は「幸せ」の下の部分
「€」は「託す」の右の部分
「幸せ」が「円」満に
なっちゃいますが…(笑)
会意文字
峠
峠
会意文字で作られてる中でも、
最高傑作と思われるのが、
この国字。
山に上下で「とうげ」
3つともカンタンな漢字なのに、
組み合わせることで、
「峠」になる。
シンプルでいいですね。
何より、上る人下る人、
それぞれが行き交う
情景が浮かびます。
重ねる!
凪
凪
さて、会意文字といっても、
何もただタテヨコに
並べるだけじゃありません。
十二単のように、
重ねる会意文字だってあるんです。
それがこの国字。
風に止まるで凪(なぎ)
風のマント部分だけ残して、
意味を文字通り重ねてます。
他にも「凩」や「凧」
などがこの作り方ですね。
ただし、「凧」の方は
象形文字にも見える。
匂
匂
そしてもうひとつ。
「匂い」
この字がなければ、
すべて臭っていたであろう
消臭剤的なこの国字。
有名なイロハ唄にも
使われています。
いろは匂へど
さて、そんな「匂」の字ですが、
なぜか「匕」が入ってますね。
これは一体どうしてなのか?
といっても、理由はカンタン♪
「匂い」の旧仮名遣いが
「ニホヒ」だからなんです。
「匂ヒ」
つまり、送り仮名の「ヒ」に
漢字の「匕」の部分を
掛けてるんです。
ある種の文字遊び!
ただ、この字の他には
例がありません。
そこで、ためしに、
匂いに「口」を加えて
仲間を増やしてみました♪
送り仮名ではないですが、
同じく「ヒ」で終わる
「コーヒー」の創作漢字をひとつ。
まさに、「コーヒーの匂ヒ」です。(への)
桜以外
椛
さて、春を代表する花「桜」には
新旧両方の字体がありますね。
桜(新) 櫻(旧)
だったら、秋を代表する
あの「葉っぱ」にも
漢字があったていい。
というわけで、
作られたのがこの国字。
秋の葉 モミジ
「モミジ」には熟語の
「紅葉」もありますが、
この字が作られたことで、
漢字一字でも表せるようになりました。
秋葉原
木(こ)の花椛(もみじ)の
咲く趣都(みやこ)
ただ、なぜだか同じ秋の葉である
「イチョウ」には国字がありません。
「笹」はあるんですけどね…。
(笹も国字!)
そこで、ひとつ作ってみました♪
「木」に「扇」で「イチョウ」。
左右のバランス調整が
難しいですね(汗)
音読みがある!
働
働
人が動く
人を動かす
人の重力…
まさに働く。
馴染み深いこの漢字には、
国字なのにもかかわらず、
「音読み」があります。
労働(ロウドウ)
「動」の字の音読みから
そう、似た漢字の読みを
持って来たんですね。
何だか形声文字と似ています。
形声文字
=意味と発音を
組み合わせた文字
つまり、「働」の字は、
会意文字と形声文字
両方の性質を合せ持った
漢字なんですね。
単位
竓
竓
毛羽立つ?
いいえ、違います。
これは「ミリリットル(ml)」です。
「立」の音読み「リツ」で
「リットル」を表しているんです。
立=リットル
ちょうど、「立体」の
意味もありますからね。
これに、1000分の1を意味する
「毛(もう)」を加えて、
「ミリリットル」というわけです。
毛=1000分の1=ミリ
粍
ちなみに、
「ミリ」でかわす方の
「ミリ」はこちら。
粍
ミリメートル(mm)なので、
「米(メ)」なんですね。
米=メートル
粁
粁
なので、これは
「キロメートル(km)」。
キロ=千
メートルもリットルと同じく、
読みの似ている
「米(メ)の字」を当てています。
瓲
瓲
そして、これは「トン(t)」。
左の「瓦」の方が
「グラム」を意味し、
駐屯の「屯(トン)」の字が
「トン」の読みを表します。
瓦=グラム
瓩
また、「屯」を「千」に変えると、
「キログラム(kg)」になります。
瓩
〜単位の配置〜
さて、お気づきかもしれませんが、
単位を表す国字の
キロとメートルの配置、
アルファベットとちょうど
左右逆になっています。
粁=米千⇔km
なので、単位の漢字を作るときは、
配置に少し注意が必要です。
漢字じゃない漢字?
〆
〆
そして、最後の〆はコレ。
「+α」に形が似ているので、
加えてみました♪
Ωな締め切り
丸っぽいので、
漢字には見えないと思いますが、
一応国字に数えられているので…。
創作漢字のポイント♪
①象形文字は
一箇所いじるだけ♪
例)丼
②記号には
形の似た漢字を当てる!
例)弗
③会意文字は
カンタンな漢字を
組み合わせる!
例)峠
また、重ねるのもOK♪
例)凪
④音読みは
似た漢字の読みを当てる!
例)働(←動)
⑤単位は
左右逆に並べる!
例)粁(⇔km)
⑥漢字じゃない漢字は
丸っぽく♪
例)〆
まとめ
丼弗峠凪匂
椛働竓粁瓲
〆
どんドルとうげ、なぎにほひ
もみじはたらくミリキロトン♪
締め!!
以上10+1個
〜
というわけで、今日はこの辺で。
それでは、また次回、
お会いしましょう(。へ のッ)/
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コメント♪
匂 はカタカナを字体に取り入れた唯一の漢字であるような記述がありますが、
図 はカタカナのヅを字体に取り入れています。
異体字に幅を拡げると枚挙に暇がないので取り上げませんが、他にも事例はある気がします。
返信遅れてすみません。
ご指摘ありがとうございます。
以下長いので、お時間のあるときにでも
読んで頂ければと思います。m(_ _)m
コメントを頂き、再々調べ直しました(汗)
〜
ご指摘の通り、
「図」は「ヅ」を意識して作られたところがありますし、
異体字の中には、
そういったカタカナを取り入れたものがあります。
例えば、機械の「機」の字の「幾」を
「キ」に置き換えたものなど。
「木キ」
ただ、これは異体字というよりは
俗字や略字という方が正確です。
〜
*異体字:同一の文字観念を共有する
個々の字体それぞれを指す。
一般に、新漢字に対する旧漢字、
正字に対する俗字が異体字とされるが、
旧漢字からすれば新漢字が、
俗字からすれば正字が異体字であり、
この関係は相互的である。
「お互いに異体字」
<俗字> ⇔ <正字>
旧漢字 ⇔ 新漢字
(旧漢字の略字由来も含む:「図」など)
略字 ⇔ もと漢字
(国字)
*正字:国の規則で認められた正規の漢字。
ただ何が正字か俗字かは時代によっても異なり、
省によっても見解が異なる。
例えば、文科省は
常用漢字を正字としているが、
法務省は常用漢字の他に
人名漢字も正字に含めている。
また、これに加え、
康煕字典や漢和辞典で正字とされるもの(旧漢字)、
そして、国字も正字であるとしている。
*旧漢字:(正式名称)康煕字典体
〜
以上のことから、
「図」や「木キ」は
国字の例としては適切ではないので
この記事では取り上げませんでした。
それと、確認になりますが、
「図」は新漢字で、「匂」は国字です。
ただ、国字と新漢字・俗字・略字の違いは、
「国産の漢字」という説明では判然としないので、
補足を加えさせて頂きたいと思います。
まず、国字ですが、
これは新漢字や俗字・略字と違い、
異体字を持ちません。
<お互いに非異体字>
匂(国字):×臭
意味は同じでも、
完全に別個の漢字なんですね。
対し、俗字や新漢字・略字はそれぞれ、
正字・旧漢字・もと漢字を異体字に持ちます。
<お互いに異体字>
髙(俗)⇔高(正)
圖(旧)⇔図(新)
木キ(略)⇔機(もと)
なので、国字だけが
他の三者とは大きく違うんですね。
そして、国字に限定すれば、
「匂」以外にカタカナを取り入れた国字は
調べた範囲では見当たりませんでした。
もちろん、ご指摘の通り、
「匂」が唯一の例であると断言するには
国字に限定したとても、
調査不足は否めません(汗)
ただ少なくとも、送り仮名と掛けてあるのは
「匂」が唯一の例ではないかと思われます。
それでも、もし、他にも例が見付かりましたら、
教えて頂けると助かります(汗)
以上、長文失礼しました。m(_ _)m
色々楽しかったです!!
せんりさん、コメント承認と返信遅れてすみません。
国字、楽しんで頂けて何よりです。
他にも創作漢字などの記事もありますので、
合わせて読んで頂けたらなと思います。
コメントありがとうございました。