変体仮名は変じゃない!面白いんだヨ!!

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今日は前回の草書に引き続き、

「変体仮名」について

見て行きたいと思います。

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変体仮名???

変態? 違いますよ、

「変体」です。

もともとはこんな名前じゃなかったんです。

ひらがなが今の形に統一される形で

駆逐された可哀想な字形たちに

送られた名前なんです。

もっと可哀想なんですけどね…

(への;)

そして、これも、

昔風の看板などに使われています。

「生楚者」で「きそば」、など

平安の昔から草書とともに

混ぜ書きされてきました。

そして、変体仮名は

草書をさらに書き崩して

生まれたんです。

だから、漢字を崩して

生まれたひらがなとは、

実はこの

「変体仮名」

のことだったんです。

現代の形に統一されるのは、

明治になってからなので、

現代の仮名は比較的新しんですね。

だから、この変体仮名こそが

「本来の仮名」なんです。

でも、これも草書同様…

美しくて読めません。

いや、一つの仮名に

複数の漢字が当てられていたので、

ホントに読めないんですね。

か

(すべて「カ」です)【一音多字】

<Koin変体仮名より転載>

また、変体とは

「変わった形」の意味で、

中身が変わっているのとは

違います。

残念ながら蝶の「変態」

とも違います。

というより、むしろ蝶の方が

「変態」なんですね。(への;)

実際、今の仮名と混ぜ書きされると、

看板などでも目立ちますからね。

知らない人が混ざっている

みたいな違和感が…

例えば、うなぎ屋さんの

「な」などがそうです。

な

<Koin変体仮名より転載>

あれでもうまく調和するように

デザインされているのですが、

それでも、

現代の仮名と混ぜ書きされると、

そこだけ読めないので目立ちます。

「えっとお名前は?」

という感じですね。(への;)

「ゐ」「ゑ」ですら、

旧仮名というだけで

浮いてしまうのですから、

変体仮名が浮いてしまうのも

無理はありません。

ちなみに、

先ほどの変体仮名ですが、

ひらがなの「な」と同じ

「奈」がモデルです。

同じ漢字がモデルでも、

崩し方が色々あるので、

なおさら読めないんですね。

(への;)

でも、こちらの方がまだ、

漢字の原型を残しています。

(への)

偽仮名!?

さて、そんな変体仮名には

「変体」というだけあって、

「偽物の仮名」みたいなのがいます。

け

「き」(幾)に見えますが

「ケ」(遣)です。

ふ

「ぬ」(奴)みたいなやつですが

「フ」(婦)です。

か

「の」(乃)に点で

「カ」(可)です。

<Koin変体仮名より転載>

なので、間違って読むと「絹の」

正しく読むと「今日が」になります。

古文では、「けふ」「今日」ですし、

「濁点」「省略」できましたからね。

でも、これなら現代の仮名に合わせた

崩し方にするものカンタンなので、

混ぜてみても面白いかもしれませんね。

(への)

カタカナのひらがなみたいなヤツ!

また、カタカナと同じ漢字から生まれた

変体仮名も結構あります。

 タ(多)タ チ (千)チ  ミ(三)ミ

<Koin変体仮名より転載>

「タ」「チ」「ミ」

カタカナと同じ漢字がモデルなので、

何だか

カタカナとひらがなの

間の子(あいのこ)

みたいな外見に見えますね。

それにしても、

なぜ、カタカナとひらがなは

同じ漢字モデルに

統一されなかったんでしょう?

もし、統一されていたら、

漢字仮名とセットで

「三位一体」だったんですけどね。

中途半端に違うもんだから、

そういう使い方が

出来ないんですよね。(への;)

変体仮名にまともな名前を考える♪

さて、ここまで変体仮名について

あれこれ見て来ましたが…、

いいかげん、まともな名前を

付けてあげましょう。(への;)

何せ日本には

「忌み語(いみご)」といって

誤解を招くのを

避ける文化がありますからね。

「変体」では困ります。(のへ)

というわけで、早速

5つ考えてみました♪

1,変身仮名

仮面ライダー貴族〜♪

2,変形仮名

合体ロボ? いろは戦隊!?

3,変貌仮名

何かが起きたんですね。

4,変化仮名

漢字から変化(へんげ)した? 

妖怪!?

5,変容仮名

やっぱり変ヨ! コレ!

〜もう「変」から離れましょう(笑)

6,美仮名

美文字?

・・・・・;;;

・・・ここはひとつ

「昔仮名(むかしがな)」

でどうでしょう?

昔ながらの、昔風の、

そういう意味を込めて

「昔仮名」

他にも何かいい名前があったら、

是非教えて下さい。(のへ)

「ひらがな」は未来仮名♪

ひらがな「へ」

モデルである

変体仮名「へ(部)」

草書「部」を更に

書き崩すことで生まれました。

「部」の草書:右「部」の変体仮名

でも、そのひらがな「へ」

変体仮名「へ」

もっと書き崩したものなんです。

つまり、

「部」草書より

「へ」変体仮名

「へ」変体仮名より

「へ」ひらがなの方が

より書き崩されているんです。

だから、

平安や江戸の人からすると、

現在の昭和・平成仮名は、

より書き崩された

「未来仮名」

ということになるんですね。

(への)

一筆書きやつなげ書き

草書や変体仮名の方が上ですが、

書き崩され度では

ひらがなの方が「上」

なんです。

ということは、

書き崩されて

いないから読めない

ということになりますね。

これは意外です。(への)

部は「ブ」?それとも「べ」?

最後に、

この文字ブの看板ですが、

「部」の草書を

変体仮名で読むと、

「文字へ」になります。

まとめ

●草書

楷書や行書より

書き崩されて

いるから読めない!

○変体仮名

平仮名より

書き崩されて

いないから読めない!

どちらも、

種類が色々で、崩し方が

たくさんあるから読めない!

ちなみに、

「くずし字・つづけ字」は

「草書」と「変体仮名」、

両方を指します。

ところで、

変体仮名のフォントですが、

<Koin変体仮名>さんで無料版を

ダウンロードすることが出来ます。

ただし、

「exe」を解凍する

必要があります。

私は出来なかったので、

画像のみ出典明記で

引用させて頂きました。

また、名前変換だけなら、

以下のサイトで

変換することが出来ます。

ただし、

ひとつの仮名に

一字種のみです。

というわけで、今日はこの辺で。

それでは、また(への)/

P.S.

扉絵ですが、

「可可之(かかし)」

の変体仮名で書いた

カカシの文字絵になってます。

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