どうも、ぺのっぺです!
(へ の)/
前回は5通りの中から
「イ」の字を1つ選びました♪
2回目の今日は
「ロ」の字を選んでいきます!
それでは、早速参りましょう!*
*Koin 変体仮名さんに
掲載されている種類の中
から選んでいます。
実際の変体仮名は
もっと種類が多く、
書き方も多様ですが、
収拾がつかなくなるので、
Koin変体仮名さんに
掲載されている中から
選ぶことにします。
現代ひらがな・カタカナのモデル
まず最初に、
現代のひらがな「ろ」と
カタカナ「ロ」の元になった
変体仮名を見てみましょう!
呂(ろ・ロ)
呂⇒
⇒ろ
(現代ひらがなは漢字から
変体仮名を経由して出来上がった!)
呂⇒ロ
(カタカナは漢字の部首を取って
変体仮名とは別に直接できた!)
ひらがな・カタカナ
どちらも風呂の「呂」の字が
モデル。
でも、くずし方で
同じ漢字がモデルでも結構〜
印象が変わってきます。
右の方がひらがなの「ろ」に
より近い印象ですね。
(むしろ、「ん」?)
対し、左の方は漢字の原型を
残しています。
漢字よりか、ひらがな寄りか
ここは好みが分かれるところですね♪
(へ の)/
第3の仮名たち
続いて、第3の仮名(造語)
現代のひらがな・カタカナに選ばれず、
歴史の影に消えていってしまった
本当の変体仮名たちです…。
光を当てて、見てみましょう!
侶
侶⇒⇒Ø
(第3の仮名は現代仮名にない)
先程の「呂」に人偏がついて、
伴侶(はんりょ)の「侶(りょ)」の字。
これで「ロ」です。
ただ、先程の2つの呂に比べて
呂部分のくずし方が弱いですね。
<右に行くほど漢字っぽい♪>
人偏もほぼそのままです。
これは3つ並べて選ぶのも
ありですね!
もちろん、
「意味」を意識して選んでも
OKです!
特に侶の字は伴侶の「侶」なので、
イロハ歌の作者が歌の中・・・
一人歩いているのか?
誰か(伴侶)を思い出しながら
歩いているのか?
いろいろ想像を巡らせて
選んでみるのも手ですね。
何せ作者不明の歌ですからね。
もしかしたら、作者が男性ではなく、
女性かもしれないですし、
どちらで想像するかで、
内容も変わってきます。
仮に作者が女性だとすると、
歌の内容は倍賞千恵子さんの
『世界の約束』に
近い印象になるような気がします。
あくまで、個人的な意見ですが…。
路と露
路⇒⇒Ø
露⇒⇒Ø
(第3の仮名は現代仮名にない)
道路の「路(みち)」の字
いろは歌は内容的に
有為の奥山を越える
「山道・旅路」・・・
なので、「路」の字はありです。
対し、「露(つゆ)」の字は
「つゆの儚さ(はかなさ)」が
いろは歌の内容とマッチしてます。
仮名のデザインも
「路」のくずし字の上に
「あまかんむり」をくずして
被せただけものなので、
雨の降ってる
路(みち)とも取れます。
いろは歌前半が歌ってる場面が
果たして晴れなのか雨なのか?
想像して選んでみるのも
面白いと思いますよ♪
樓(楼)と婁
樓⇒⇒Ø
婁⇒⇒Ø
(第3の仮名は現代仮名にない)
変体仮名は旧漢字をくずした仮名。
なので、仮名のモデルは
「楼」ではなく「樓(ろう)」。
樓(旧漢字)
楼(新漢字)
さて、「樓」の字ですが、
あまり見慣れませんね…。
でも、意味はカンタンですよ♪
「樓」とはズバリ!
漢詩に出てくるタワーのこと。
五重塔より巨大です!
なので、今で言う
東京タワーやスカイツリーですね。
特に『登鸛鵲楼(かんじゃくろうに登る)』
はスカイツリーを思わせます♪
以下、スカイツリー版の読み方を
作ってみたので下に併記します。
(ただし、現代「誤」訳風のみ★)
〜〜〜
鸛鵲楼(かんじゃくろう)に登る
スカイツリーに登る
白日山に依りて尽き
夕日が山に沿って沈み
黃河海に入りて流る
隅田川が東京湾まで流れていく…。
千里の目を窮(きわ)めんと欲し
地平線まで見晴らしたいと思って
更に上(のぼ)る一層の樓(ろう)
もう1階上(のぼ)るスカイツリー
〜〜〜
さて、東京タワーが漢詩にするなら
「東京塔」でいけそうなので、
スカイツリーは
「空木樓(くうぼくろう)」か
「空樹樓(くうじゅろう)」ですね。
というより、
すでに「樓」の字の中に
「木偏」があるので、
「樓」一字でツリーではありますね。
「塔」は「土」ですが。
〜〜〜
さて、実は「樓」の右半分だけの
仮名もあります。
婁(ろう)⇒
樓よりもっと見慣れない漢字ですね。
意味としては「むなしい」の意。
いろは歌の内容的に「むなしい」は
仏教的で合ってるとは思いますが、
これはもう〜「空(スカイ)」と
読ませてしまいたくなりますね。
字もひらがなの「あ」に
横線1本足した面白いデザインですし。
かえって何かが始まる
「あ」にも見えますよね♪
まとめ
呂呂侶+路露+樓婁
(全7通り!)
「イロ」で
5*7=全35通り!
〜〜〜
さて、みなさんは、
どの仮名を選びましたか?
「ロ」単体で選んでもいいですし、
前回の「イ」の字と合わせて
選んでもいいです。
何だったら、
次回の「ハ」の字と合わせて
「イロハ」はセットで選ぶのも
手でしょう。
やはり、「イロハ」は
日本版の「ABC」ですからね。
さて、文字ブとしては、
伴侶の「侶」の字を選ぶことにします。
理由は3つ!
①伊の字の「人偏」と合うから*
②同時に「呂」の字を思わせ、
ひらがな・カタカナモデル
を連想させるから
③イロハ歌の中にもう一人
いそうな雰囲気が出るから
何だか人偏の漢字は
登場人物っぽいですからね♪
*ただ、伊の字より侶の字の方が
人偏がよりハッキリしてる
〜〜〜
というわけで、2回目の今日は
「ロ」の字を選びました!
次回は「ハ」の字を選んでいきます。
それでは、今日はこの辺で。
また次回お会いしましょう!
(の へ)/
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