使ってみたい歴史的仮名遣いを集めてみました♪

どうも、ぺのっぺです。
(。へ のッ)/

今日は使ってみたい
歴史的仮名遣いの言葉を
色々集めてみました♪

それでは早速、まゐりませう!

*この記事では、
基本全て大文字仮名で
仮名遣いを記しています。

でも、小文字仮名も
許容されていますよ。

○くわし ○くゎし

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歴史的仮名遣ひとは?

まず、歴史的仮名遣ひとは
大戦直後まで使われていた
古い仮名遣いのことです。

現代仮名遣いが
「発音重視」なのに対し、

歴史的仮名遣ひは
「単語の由来重視」
スペリングをします。

例えば、「恋」。
現代仮名遣いでは
「こい」と書く所を

恋(こい)

歴史的仮名遣ひでは
「こひ」と書くなど。

戀(こひ)

現代仮名遣いでは
「濃い」や「鯉」と重なりますが、

歴史的仮名遣いでは
書き分けできます。

また、歴史的仮名遣いでは
「請ふ」などの単語の方が
連想されます。

このように、
現代仮名遣いは「発音重視」
歴史的仮名遣いは「単語の由来重視」
の仮名遣いなんですね。

ただ勿論、現代仮名遣いにも
「こんにちは」の「は」など
歴史的仮名遣いの名残があるので、

「完全な発音通り」というわけでは
ありませんよ。

他にも「ありがとう」の
最後が「う」とつづるため、

子供などは「う」
発音してしまったり…
など。

ありがとウ

覚えのある方も
いらっしゃるのでは
ないでしょうか?

カタカナのように徹底された
発音通りのつづりではないので、

それなりの読みづらさが
残ってはいるんですね。

そして、歴史的仮名遣いの方も
かつての発音に沿ったつづりなので、

あくまで、「古い発音重視」
というべきでしょう。

結果的に単語の由来を
保存しただけで、

それを意図したものではない
ということです。

もちろん、古くから、
単語の由来を意識して仮名遣いを
作ろうとして来た歴史はありました。

でも、表語文字である「漢字」を
使っている日本語においては、
そこまで効果の大きいものでは
ありません。

というのも、漢字であれば、
過去の文献との互換性も、
そこまで破綻することがないからです。

むしろ、英語やフランス語などの
表音文字オンリーの言語の方が、
こうしたつづりの変化というものを
ダイレクトに受けます。

単語の区別や語源だけでなく、
過去の文献との互換性も
失われてしまうからです。

そのため、英語はあるときから、
発音変化に応じてつづりを変えることをやめ、
過去との互換性の保存を優先しました。

あえて古い発音のつづりを残して来たんです。

例)knight ⇔ night
昔は「k」や「gh」も発音し
ト」と言った。

そして、「night」との
発音上の区別もされていた。

その結果があのムチャクチャな
スペリングなわけですけど、
おかげでシェイクスピアまでは
何とか辿れる(?)というわけです。

ちなみに、こうした
単語の互換性優先の表音文字を
「ディープな表音文字」と呼ぶそうですよ。

たしかに、発音表記より
深く踏み行った表記ですからね。

表音文字の中では
単語表記に寄った体系…
確かに「ディープ」ではあると思います。

意味深?

でも、漢字のような
文字自前の意味体系はありません。

あくまで、
単語の意味つながりや派生・語源などは
表記してる文字やその表記方法ではなく、
その言語の意味つながりに依存しているんです。

なので、日本語の場合、
こうした「つづり」の変化よりも、
「漢字」の変化…、

旧漢字と新漢字、もっといえば、
「くずし字と楷書」の方が問題です。

候文(そうろうぶん)や
文語・口語の文体の隔たり同様、
過去の文献との互換性を切っている
大きな要因です。

このように考えていくと、
歴史的仮名遣いの単語重視とは、
発音変化によって取りこぼし…、

漢字によっても補えなかった
「かつての日本語の意味つながり」
呼び起こすことなのかもしれないですね。

それが、古い時代の発音表記の中に
ときおり見出せるということなのでしょう。

歴史的仮名遣いの挨拶

それでは、まづは、
挨拶から見て行くとしましょう。

こんにちは(コンニチワ)
こんばんは(コンバンワ)

この2つは現代仮名遣いにも
残ってますね。

おはやう(オハヨー)
オハヨ

さやうなら(サヨーナラ)
サヨナラ

でも、省略表記は旧仮名遣いでは
たどれません。
現代仮名遣いありきの短縮形です。

ありがたう(アリガトー)
⇔ ありがたい

アリガト

おめでたう(オメデトー)
⇔ おめでたい

オメデト

歴史的仮名遣いでないと、
「ありがたい」や「おめでたい」
との関連は薄れます。

歴史的仮名遣いで「アイ」

現代仮名遣いでは
どれも「アイ」な単語も、

愛・藍・相=アイ

歴史的仮名遣いだと…

愛=あい

藍=あゐ

相=あひ

3種類に分かれました!

相合傘=あひあひがさ
合ふ(あう)

あゐいろの

あひあひがさで

あいしましよ

哀(あい)
会ふ・逢ふ

使ってみたい歴史的仮名遣い!

蝶々(てふてふ)チョーチョ(てふちよ)

あげはてふが
さなぎから
うかしてあをい
おほぞらへ
たつたいつとう
とんでゆく

*蝶は「〜頭(とう)」と数える!

アゲハチョウが
サナギから
羽化して青い大空へ
たった一頭
飛んでゆく

鳥(てう)

花鳥風月(くわてうふうげつ)

チョーはチョーでも
「鳥」の「チョー」。

王(ワウ)

ワウさん( ワンさん)
中国語の読みに近い!

女王(ぢょわう)

雪の女王(ゆきのぢよわう)
氷の王女(こほりのわうぢょ)

遊戯(いうぎ)

遊戯王(いうぎわう)

勇子(ゆうこ)と優子(いうこ)

勇気(ゆうき)
女優(ぢよいう)

靑(あを)

靑鬼(あをおに)
靑(旧字):青(新字)

葵(あふひ)

あをいあふひで
あいしあふ

青い葵で
愛し合う

豹(ヘウ)

ヘウがらのいちらんへう
ヒョウ柄の一覧表

ドジョウ(どぢやう)

どぢやう ⇔ どぜう

昼は「どぜう」にしませう!
「どぢやう」!

しませう(しましょう)からの類推で
ドジョウ屋さんでも間違った表記が
定着してますが、ホントは

「どぢやう」!

でも、気にしない…
(江戸時代の俗用表記なので★)

絵(ゑ)

ゑま(絵馬)
実はどちらも音読みです。
ヱマ

縄(なは)

君のなは?

某映画の駄洒落も
歴史的仮名遣いでは
つづりまで一致します。

思ふ(おもふ)

われおもふ。
ゆゑに、われあり。

我思ふ。
故に、我在り。

わたしはかんがへる。
だから、わたしはゐる。

私は考へる。
だから、私はゐる。

わしはかんがへとる。
だからこそ、をるんぢや。

儂は考へとる。
だからこそ、居るんぢや。

ぢや=じゃ

今日(けふ)

今日の日付(けふのひづけ)
十月(じふぐわつ)
十日(とをか)
火曜日(くわえうび)
神無月(かむなづき)

昨日(きのふ)

けふカフェで
カフカよみふけ
こひこがる
きのふのおもひ
あすもかはらじ

📖☕

今日カフェで
カフカ読みふけ
恋い焦がる
昨日の想い
明日も変わらじ

一昨日(をととひ)

をととひ
おととい

川(かは)

かはながる
かはるがはる
かはながる

川流る
代る代る
川流る

藤山(ふぢやま)

あすはフヂヤマさんと
フジサンへ。

藤山(ふぢやま)
富士山(ふじさん)

菓子(くわし)

をかしなかしの
おくわしのうたよ♪

可笑しな歌詞の
お菓子の歌よ♪

十字(じふじ)

じふじキーを切って進め!

  じ

じ ふ じ

  じ

(四方、回文)

にじふよじかん
ポイントにぢゆうサービス
実施ちゆう!

二十四時間
ポイント二重サービス
実施中!

宇宙(うちう)

  う

う ち う

  う

(四方、回文)

京都(きやうと)と東京(トーキョー)

きやうと ⇔ トーキョー
おほさか ⇔ (オーサカ)

こうして見比べると、
歴史的仮名遣いの反対は
現代仮名遣いではなく、

<現代「片」仮名遣い>ですね。

地面(ぢめん):漢音呉音の関係がわかる

地(ち・ぢ)
だいちとぢめんで
だいぢめん!

鼻血(はなぢ):連濁がわかる

はな・ち
⇒ はな

紅葉(もみぢ):語源がわかる

もみぢ

語源:もみづ

もみぢまんぢゆう
いらんかね〜

*紅葉(こうえふ)
=こうよう

図(ヅ):新漢字との意外な類似

図面(ヅメン)
ヅメンにツメロ!

図:ヅ

庭(には):「は」の役割がわかる

にわにはにわのにわとり
にわかにはわからない

「は」のおかげで何とか読める!

でも、これが
歴史的仮名遣いだと…

にはにはにはのにはとり
にはかにはわからない

「にはにはには…%%%」

このように「は」の絵的効果は
現代仮名遣いにおいてだけです。

庭には二羽のニワトリ
にわかにはわからない

終わり(をはり)

はじまりは
をはりを
つづけつつ…

外来語で歴史的「片」仮名遣い

片仮名は平仮名と違って、
これと云ったルールのようなものは
ありません。

スイッチ(スヰッチ)

スヰッチがかヘないので、
ウヰーであそぶ。

ウイスキー(ウヰスキー)

ウヰスキーの湧き出る
ヰド(井戸)

「ヰ」は「イ」と読まれるので
「ウィ」の仮名として使う場合は
「ウヰ」とするのが望ましいですが、

「ヰタ・セクスアリス」のように、
「ウィ」に「ヰ」を当ててる例も。

ビール(ビイル)

麥酒(ビイル)

長音は「ー(音引き)」と
「母音反復」、両方見られます。

ラジオ(ラヂオ)

ラヂオ:テレビ:スマホ
ラディオ:テレヴィ:スマフォ

「ディ」「ヴィ」「フォ」などは
現代「片」仮名遣いでも
徹底はされてません。

更に楽しむ♪

古さを味わう★

旧漢字を使う!

戀(こひ):旧
恋(こい):新

濁点・半濁点を使わない!

クジラ クヂラ
「くちら」

「かふひい」をいつはい!
「コーヒー」を一杯!

繰り返し記号を使う!

   て

   ふ

   〳
   〵

サザエさんの漫画(マングワ)
などにも使われています。

横書きは右から左に!

とうやき トーキョー

読みづらいので、
駅名や看板など単語単位で
使うのがオススメです。

文語調で!

きやうとへゆけず…。(文語)
ならトーキョーにイコ!(口語)

変体仮名を使う!

自分の名前などを
洒落て書く際に。

変体仮名については
こちらをご参照下さい。

ちなみに、
変体仮名の「王(わ)」は
歴史的仮名遣いの「王(ワウ)」
を見ると由来がわかりますよ!

「王」=「ワウ」

「わ」

「王(わ)」

<Koin変体仮名より転載>

また、歴史的仮名遣いには
間違いやすいお名前があります。

例)かをり かほり
「にほひ(匂い)」と違って
「を」

どうしても「ほ」の方が
「志保」などの他の女性名と
イメージが重なるんですけど、
正しくは「かをり」です。

ただ、「を」は女子ではなく、
「助詞」のイメージが強いので、
字面的にはやはり「かほり」の方が
しっくり来ますよね。

「を」だと、格助詞なので、
そこで単語が切れてしまう
印象があります。

なので、洒落て書く際は、
お好きな方をお使い下さい。

ちなみに、「しほ」は
「塩」です。

万葉風に漢字を当てる!

狭夜卯奈良(さやうなら)

卯の刻の奈良の朝帰りにどうぞ♪

ちなみに、
小夜(さよ)が夕方で
狭夜(さよ)が朝方です。

*卯の刻(05時〜07時)

新しさを加える☆

ローマ字で転写する!

O QUASHI NO IHE
おくゎしのいへ:お菓子の家

「くゎ」に「Qua」
ア行で読むハ行に無音の「h」
とすると、伊語や仏語などの
ロマンス語っぽいつづりになります。

小文字でひと工夫♪

花鳥風月
くゎてぅふぅげつ

東京
とぅきゃぅ
トゥキャゥ

小文字にすることで
発音変化することが
読み取りやすくなります♪

ただ、片仮名だと「トゥ」などが
すでに使われてるので、
平仮名で行った方が良さそうです。

自作してみる!

ここでゃダメだ。
こんなんでゃ。

何とかしなくてゃ、
やられてゃう。

でゃぢゃじゃ
では

てゃちゃ
ては・てしまう

「デュ」の応用で
1つ作ってみました♪

「じゃ」や「ちゃ」よりも
短縮前の原型を留めています。

似たもの同士をミックス♪

くわいせきれうりの
かいせき!

懐石料理の
解析!

関心(くわんしん)の広さには
好感(こうかん)が持てるが、

貴重品と交換(こうくわん)
してまで情報を得るあの姿勢には
感心(かんしん)せんな〜。

おみづをみず
お水を見ず

くわんくわうざつしを
かんかう!

観光雑誌を
刊行!

けふみたゆめは
きやうのゆめかな…

今日見た夢は
京の夢かな…

マラソンを完走(くわんそう)した
御感想(ごかんそう)は?

すいくわをたべたおまへは
だれかとすいかする!

西瓜を食べたお前は
誰かと誰何(すいか)する!

まとめ

<挨拶>

こんにちは こんばんは
おはやう さやうなら
ありがたう おめでたう

<3つのアイ>

あい・あゐ・あひ

<使ってみたい>

てふてふ・てう わう・ぢよわう
いうぎ ゆうこ・いうこ
あを・あふひ へう
どぢやう(どぜう) ゑ なは
おもふ・かんがへる ゐる・をる
けふ・きのふ・をととひ
かは・かはる
ふぢやま・ふじさん
くわし・をかしい
じふじ・うちう
きやうと (トーキョー)
だいち・ぢめん はなぢ
もみぢ・こうえふ
には・にはとり

<歴史的「片」仮名遣い>

スヰッチ・ビイル・ウヰスキー・ラヂオ

「古さを味わう」

<旧漢字を使う!>

戀(こひ):恋(こい)

<濁点・半濁点を使わない!>

くぢら くちら
いつぱい ⇒ いつはい

<繰り返し記号を使う!>

   て

   ふ

   〳
   〵

<!に左らか右はき書横>

とうやき

<文語調を使う!>

きやうとへ行けず…
ならトーキョーにイコ!

<変体仮名を使う!>

「王(わ)」「わう」

<間違いやすいお名前★>

かをり(⇔ かほり) 
にほひ しほ

<万葉風に漢字で!>

狭夜卯奈良(さやうなら)

「新しさを加える」

<ローマ字で転写!>

O QUASHI NO IHE
おくゎしのいへ:お菓子の家

<小文字でひと工夫♪>

とぅきゃぅ(トーキョー)

<自作する!>

〜てゃ(〜ちゃ)
〜でゃ(〜じゃ)

「その他」

<似た物同士をミックス♪>

くわいせき・かいせきれうり
くわんしん・かんしん
こうかん・こうくわん
みづ・みず
くわんくわう・かんかう
けふ・きやう
くわんそう・かんそう
すいくわ・すいか

〜〜〜

というわけで、けふはこの辺で。
そんでゃ、また〜(ッの へ。)/

<りはを>

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コメント♪

  1. ゴルフワン より:

    こんにちは。
    歴史的仮名遣いにはとても興味があります。特に戦前の教科書や石碑は面白いですね。
    学生の時は古い文献を資料に研究をしていましたが、論文を書くときに変換が面倒くさいこと・・・。
    すでに世の中にはあるのかもしれませんが、歴史的仮名遣い入力ソフトとか便利ですね。

    • ぺのっぺ より:

      ゴルフワンさん、お久しぶりです。(への)/
      歴史的仮名遣いの面白さがわかるとは、流石!

      ただ、おっしゃる通り、歴史的仮名遣いは
      変換が面倒ですよね…。

      ネットで検索すると、
      自動変換してくれるサイトが結構出てきますが、
      「学術的に正しくない」と断っているページもありますし、
      変換後も単語単位での細かなチェック等必要になるので、
      おそらく、学術論文には使えないでしょう…。
      (ソフトやアプリでも同様かと思います。)

      やはり、正しい歴史的仮名遣いというのは、
      求め出すとほとほと厄介な代物ですね。

      ただ、楽しむ分にはあまり「正しさ」に
      こだわる必要はありません。

      現に、江戸時代の人ですら「どぢやう」を
      「どぜう」とつづっていたわけですからね。

      なので楽しむ分には「かをり」を
      「かほり」としても別にいいわけです。

      もちろん、正しい歴史的仮名遣いを知ってる方が
      より一層楽しめるのは事実ですけど、

      でも、必須ではないわけです。

      なので、まずは、学術的な正しさにはあまりこだわらず、
      普段とは違った仮名遣いを味わってみて下さい♪(のへ)/