現代語にも使える万葉仮名と真名10個!古くて新しい漢字表現をご覧あれ!

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どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今日は万葉仮名と真名について

見て行きたいと思います。

といっても、こちらの記事で

すでに万葉仮名について扱っているので、

この記事では趣向を変えて、

現代語として使うことを目的に

見て行きたいと思います。

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万葉仮名と真名(マナ)

万葉仮名と真名(マナ)は、

万葉集の時代の日本語表記に

使われていました。

当時の日本語は

ひらがな・カタカナではなく、

漢字の外見をした

万葉仮名と真名で

表記されていました。

以呂波

=イロハ・いろは

なので、どちらも見かけは

同じ「漢字」なんです。

でも、その「使い方」が異なります。

万葉仮名

=漢字の「読み」だけ借りて

和語の「読み」を表す用字法

読み手は

万葉仮名の表す

和語の読みから

単語を読み取る

例)以呂波

真名

=漢字の「意味」だけ借りて

和語の「意味」を表す用字法

読み手は

真名の表す

和語の意味から

単語を読み取る

例)色者(色は)

漢字はもともと

漢語の読みと意味

両方を表しますが、

これを和語表記」

「転用」したのが、

万葉仮名と真名です。

ちなみに、

漢字の読みと意味

両方をセットで借りて来ると

「漢語借用」になります。

例えば、

八を「8」の意味と

「ハチ」の読みの

セットで借りて来ると、

「漢語借用」です。

読み手は

漢字の表す漢語を

読み取る

例)八(ハチ)

でも、当時は漢語を

日本語に混ぜて書くことは

まだありませんでした。

例)八は和語の「や」で読む

「ハチ」は漢語の読み

あくまで、漢語は

漢文の中だけで、

日本語にはそこまで

浸透し切ってなかったんですね。

なので、万葉仮名と真名は

漢字を使ってはいるものの、

あくまで漢文表記ではなく、

和文表記のために

編み出されたものなんですね。

そのため、

本来の漢文表記では

ありえないような漢字使用

万葉仮名と真名による

和文表記の中で、

多数生み出されたんです。

今日はその中から、

現代語にも混ぜて使える10個

ご紹介して行きたいと思います。

万葉仮名

一個目。「かも」

「カモ」は和語ですが、

万葉仮名なので、

「カモ」の意味では

使いませんでした。

あくまで、

「かも」の「読み」を

表すのに使っていたんです。

といっても、

2音以上の仮名の用途は

やはり限定的で、

「〜かも」を表すのに

専ら使われていましたが。

もちろん、当時の「〜かも」は

現代語とは意味が異なりました。

でも、現代文で使う場合は

現代語の意味で使用しても、

いい鴨しれません(笑)

嗚呼

「嗚呼」は現代でも使いますね。

でもこれは2つで1つ

「あ」!

何と「あゝ」じゃないんです。

確かに、「嗚呼」も

片方単体では使いませんし、

「嗚」だけで「あ」と

読ませたりしませんから、

万葉時代の

2文字で「ア1つ」

というのが本来なのでしょう。

ただ、万葉時代の読み方で、

「あゝ」を表すと、

「嗚呼嗚呼」…

結構くどくなっちゃうので、

ここは現代仕様で行きましょう(笑)

もしかしたら、「嗚呼」だけで

「あゝ」と読むようになったのは、

「嗚呼嗚呼」がくどかったせい

なの鴨しれませんし(汗)

羊に口

見たことない漢字ですね。

万葉仮名には

現代文ではあまり見かけない

レアな漢字が結構使われてたりします。

「匣(はこ)」や

「徃(ゆく)」など。

これもそのひとつ。

さて、何て読むと思います?

ヒントは

「ひつじの鳴き声」

どうでしょう?

正解は「メ」

メ〜メ〜

ですね。

でも、これもあくまで仮名なので、

「羊の鳴き声」の意味では使いません。

もちろん、

「鳴き声」に使ってもいいですが、

広く「メ」の発音を表すのに使うんです。

なので、

「咩利以佐无」

「メリーさん」

とかしてもいいわけです。

咩〜♪

牛鳴

羊と来たので、今度は牛を。

さて、これは何て読むでしょう?

「モー」

という声が

聞こえて来ましたが…、

惜しい〜、

正解は…

「ム」

でした。

当時の人は、現代とは

少し違う聞き方をしていたんですね。

でも、1000年以上離れて

ここまで似てれば同じようなものです。

他にも蜂のブンブンが「蜂音(ブ)」

ただし、馬のヒヒンは「馬声(イ)」

なので、現代語で使う場合は

「モー」の読みでいいでしょう。

いっそ、英語の

「Moo(ムー)」でも♪

ただ、この字面で

モーモーミルクを表記すると…

牛鳴牛鳴牛乳

ぎゅうめいぎゅうめい牛乳

何だか、

「牛々しく」なってしまいます。

「牛3つ」で

「犇(ひし)めく」ですし。

ただ、「咩」みたいに、

口付けようにも、

阿吽の「吽」の字が

すでにあるので、

これで行くしかありませんね。

でも、「〜」を付ければ、

「牛鳴〜牛鳴〜牛乳」*

「モ〜モ〜ミルク」

と読めなくもない鴨しれません(汗)

*カタカナの「ム」が

万葉仮名の「牟(む)」に由来するので、

「牟〜牟〜牛乳」とするのも

手かもしれません。牛が付いてますし。

真名

「もと」?

いえ、違います。

実はこれで

「はじめ」と読むんです。

「一」で「はじめ」と

人名で読むことはありますけど、

「元」「はじめ」というのは、

何だか新鮮ですよね。

使用例はありませんが、

「完」「おわり」と読ませて、

セットで使うと面白そうです。

「元」にフタがされて「完」

物語に使える鴨しれません。

旦・今旦

元旦の「旦」一字だけ。

単体では書かれない漢字ですね。

これを一体何と読むのか?

何だと思います?

…実は、この一字で

「朝(あさ)」

と読むんです。

なので、「元旦」は

「はじめのあさ」

と読むことも出来ます。

同じ要領で、

「今旦」は「けさ」

もちろん、「今朝」の方も

当時使われていました。

でも、「旦」の字の方が、

何だか「日の出」を思わせるので、

「早旦(早朝)」を表したいときは

こちらを使うといいでしょう。

音読み変わっちゃいますが(笑)

何より、元旦の「旦」の字なので、

初日の出にピッタリです。

例)

元旦だというのに寝ちまった。

どうやら申年が去らなかったせいらしい。

去年飲んだ酒がまだ抜けきっていない。

今旦の初日の出は

大層綺麗だったそうだが、

こちらは生憎の寝坊…

酉年なのに起きれないとは

何ともコッケイな話だよな…。

朝月

「朝日」はあるのに

「朝月」がない現代語。

でも、万葉時代にはありました。

朝、東から昇る太陽と

西に沈む月。

「月」の方に思いを馳せたいなら

「朝月」と書きましょう。

「モーニング・ムーン」です。

朝日が目覚めると

朝月は眠る

朝方と夜方

すれ違う天体時計の

短針と長針は

どうにももどかしい

朝月は

旦日を起こし

眠り付く

枕は同じ

空というのに

狭夜・狭夜中

対し、こちらは「夜」。

「狭い夜」と書いて

「狭夜(さよ)」

「狭い夜中」で

「狭夜中(さよなか)」

です。

「さよ」と聞くと、

何だかモーツァルトの

「小夜曲(さよきょく)」

を思い出しますが、

こちらの「狭夜」は

宵の終わりから

日の出直前まで

「狭い」時間帯を指すので

注意して下さい。

「小夜」の方は

「夕方」ですからね。

なので、

狭夜ならば

ここで別れて

また明日

とすると、

朝方帰りになっちゃいます。

なので、もし、

夕方の挨拶を意識するなら、

小夜ならば

ここで別れて

また明日

とした方がいいわけです。

小夜(夕) 狭夜(朝)

至今

これは街の地図によくある

至 東京駅

to Tokyo.sta

でしょうか?

至 今

to now

「up to now」が

「今までに」だから

「今に」?

う〜ん、

確かに似ていますが、

少し違います。

でもかなり近いですよ。

実はこの一字で

「まで」

と読むんです。

漢文の要領で

「至」の方を先に書きます。

 なので、

「至今」

「レ点」を付けて

「至今」

「今まで」

と読み下すんです。

「今に至るまでの」

といったニュアンスですね。

「至 東京駅」

「東京駅に至る」

と読めますから。

至今は

今に至る

物語

二遍

二編(にへん)?

確かに、そう読めますが、

よく見て下さい。

「糸へん」ではなく、

「しんにょう」

なので、物語の数を

言っているわけではありません。

実はこれで

「ふた・たび」

と読むんです。

 ふた・たび?

そう、

ふた・たび

「再び」のことです。

でも、「二遍」の方が

「二(ふた)・度(たび)」

という和語のニュアンスが

ちゃんと生きていますね。

「再」では

「ふたたび」の

「二(ふた)」

取りこぼしちゃいますし。

でも、「二遍」なら

「二(ふた)」が落ちない。

これはこのまま、

「二旅」

なんてふうに、

応用してみても

面白いかもしれません。

一度きり

だけど二遍(二旅)

もう一度

山上復有山

これなんぞ?

さんじょうふくゆうざん

何かの先生?

いいえ、違います。

人名ではありません。

山の上に

復(ま)た有(あ)る山

実はこれ、

万葉の「ナゾナゾ」なんです。

さあ、何でしょう?

ヒント:

ある漢字のことを言っている

正解は…

「出」

確かに、

「山」の上に

また「山」がありますね。

ただし、当時は現代語と違い、

「で」ではなく、

「いで」*と読みました。

色二山上復有山口者

(いろに「いで」ば)

*ただし、単体では終止形「いづ」

でも、現代語で使う場合は

「で」と読んで構わないと思います。

山上復有山口

(出口)

また、「出」の字

として使えるので、

「脱山上復有山」

(脱出)

とかも可能!

もちろん、

「いで」の読みを

意識してもOKですよ。

ただ、その場合は

「仮名」として使った方が

色々できて面白いと思います。

例えば、

「嗚山上復有山呼」

「アイデア」など。

この「山上復有山」自体、

ナイスアイデアですからね。

*でも、元ネタは

『玉台新詠』の文字遊びに

由来するそうです。

 藁砧今何在

 山上復有山

 何當大刀頭

 破鏡飛上天

これを和訳して

引用したものなんですね。

万葉仮名の中で

「山上復有山」だけ

分類が浮いているのも、

漢文表記の中で生み出された

せいなのかもしれません。

分類上は「牛鳴」と同じ

戯書(ぎしょ)なのに、

「山上復有山」だけ

真名として使われています。

コラム①:孤悲

これは結構有名なので、

ご存知の方も多いかと思います。

孤独の悲しさと書いて

「孤悲(こひ・恋)」

よく言ったものですね…。

旧仮名遣いが「こひ」なので

「コーヒー」と掛けて

言うことも出来ますし、

これは現代でも十二分に通用する

「表現」だと思います。

「誰そ彼」ではないですが…(笑)

例)

一人茶店

孤悲一杯

冷めぬ内

一人茶店で

あなたを待つ

この気持ちは

冷め切らぬ

1杯の孤悲のよう

でも、これ、

万葉仮名とも

真名とも尽きませんよね。

孤悲で恋にしろ、

孤悲でコーヒーにしろ、

発音だけ表しているようにも

意味だけ表しているようにも見えません。

確かに、万葉仮名として

「孤」や「悲」を使ってはいますが、

「意味」も意識して選んでますからね。

だからといって、

「牛鳴(ム)」のように、

特殊な「読み」を

当てているわけでもない。

ということは…

仮名でもあり、真名でもある!?

これは、もう〜

「仮ン字(かりんじ)」とでも称して、

別枠で扱った方が良さそうですね。

というわけでコラム行き…(笑)

でも、むしろ、こちらの方が

万葉仮名で最初にイメージする

漢字使用に近いような気もします。

何せあの有名な文句

「夜露死苦」も、

よくよく見たら、

「孤悲」と同じく

「仮ン字」ですからね(笑)

現代の万葉仮名の

代表例みたいなものが

「仮ン字」ということは、

むしろ、こちらの方が

スタンダードなの鴨しれません。

コラム②:「んまれし」

これは何と読む?

ん???

そもそも何と

書いてあるのか…?

実は、これ、

「生まれし」

と書いてあるんです。

万葉時代、

和語の一部は

「う」ではなく、

「ん」の発音だったので、

「うまれし」は

「んまれし」

と書いたんです。

もちろん、万葉仮名で。

例ではひらがな表記。

でも、「ん」から始まるなんて、

どうにも日本語らしくないですよね。

しりとりが崩壊しちゃいます(笑)

ただ、この「ん」は

現在の「ん」とは違い

「口を閉じて言うン」

「m」に近い発音だったので、

ギリギリセーフと

言えなくもないですが…。

*現代語では

ア「ン」マンの「ン」に近い

そのため、

「ん」を表す万葉仮名

「无」は「む」の読みも

表していました。

无=ん・む

そして、この「无」の字から

ひらがなの「ん」が作られたんです。

「无」⇒「ん」

それにしても、

「終わり」「無」を連想させる

「ん」から始まる「んまれし」は

何だか意味深ですよね。

「無」から生まれて来る

そういったニュアンスを感じます。

実際、「无」は

「無」の異体字ですから。

まとめ

<万葉仮名>

鴨(かも) 嗚呼(あ)

咩(メ) 牛鳴(ム)

<真名>

元(はじめ)

旦(あさ)・今旦(けさ)

狭夜(さよ)・狭夜中(さよなか)

至今(いままで)

二遍(ふたたび)

山上復有山(出・いで)

+孤悲(こひ)・无(ん)

(10+2=計12個)

ところで、最後にひとつ。

「鶏鳴」

万葉仮名にはないですが、

せっかくの酉年なので、

これに何か読みを付けて

使って上げて下さい。

(への)

「コケ」でも

「コッコー」でも

cock-a-doodle-doo

でも何でもいいので(笑)

というわけ、今日はこの辺で。

それでは、また(への)/

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