象形文字でリンゴを表す!3つの用法を使い分ける!【移転記事】

*この記事は

旧サイト「文字部スクリプタ」

からの移転&リニューアル記事

になります。

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今回も引き続き、

「象形文字」について

考察して行きたいと思います。

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リンゴそのものを表すには?

さて、リンゴの象形文字は

表音文字なら「リ」と「R」、

表意文字なら

表音文字との組み合わせ爆発

「フジ」や「果物」、

「知恵」や「重力」まで表せることは、

前回・前々回の記事で見て行きました。

では、「リンゴそのもの」

象形文字でどう表せるのでしょうか?

「なんで当たり前のことを」

と思われるかもしれませんが、

よく考えてみて下さい。

「象形文字」といっても、

れっきとした表音文字で作ってます。

ですので、リンゴ一字では

「リ」の仮名とダブってしまいます。

もちろん、これでも

「文脈任せ」という逃げは可能ですよ。

でも、何だかスッキリしませんよね。

せっかく、リンゴなのに

表音文字としてしか使えないのは

どうにも納得が行きません。

そこでとりあえず、

前回の表音文字表意文字

組み合わせ爆発で表記してみます。

どうでしょう?

リンゴ・ン・ゴールド(リンゴ)

何だかくどいですよね。

ただ、リンゴは

表音文字単体でも

同音異義語がないので、

(リンゴ)をとって、

リンゴ・ン・ゴールド

と、書き分けはできます。

「ン」は特殊拍対応のも作って

リンゴ・ゴールド

で表すといいかもしれません。

リン・ゴ

ゴールドは色ではなく「金」

あ、でもこれでは

「リン・ゴー」ですね(笑)

とにもかくにも、

ここに象形文字の弱点

あるのは確かなようです。

表音文字単体ならまだしも、

象形文字はその字形の

表意性の高さから、

どうしても、

表意文字の方が優先されて

読まれるんですね。

表意文字との組み合わせ方が、

単語の後ろや前と

場所が決まってはいても、

この混同は避けられません。

何より純粋に

読みづらくなってしまいます。

そこで、ひとつは

表音文字の方に「線画」を、

表意文字の方に「絵文字」

当てる方法が考えられます。

ちょうど、万葉仮名のうち、

仮名として使われていたものを崩して

平仮名が創られたように、

仮名の部分「線画」にしてしまう、

というわけです。

文字数も

表音文字の方が多いですから、

まさに適材適所です。

それでも、

すべて「線画」

または「絵文字」で統一したい

という方には、

ヒエログリフで使われている

ある方法がオススメです。

ヒエログリフの杖!

それは、

表語文字として読ませたい文字に

「棒一本を足す」という方法です。

たったこれだけで、

表語文字として

読ませることができます。

「たったこれだけ?」

と思われるかもしれませんが、

たったこれだけです。

たったこれだけなので、

結構色々な所で使われているですよ。

(への)

例えば、ギリシャ文字(表音文字)

数字(表語文字)も兼ねているので、

「アルファ」アポストロフィを付けると、

「1」を表します。

これなら、

数字を別途作る必要がありません。

「使い回し」

というと何だが貧乏くさいですが、

結構合理的なんです。

といっても、

今ではアラビア数字があるので

あまり使われてませんけどね。

(への;)

(昔は全てこの方法で表していたので

10や100も文字で表しました。

ちなみに「オメガ」は「800」)

また、現在の数字も

「棒一本」

「マイナス」を作っています。

−1

このように、

結構使われているわけですね。

この派生法は、安上がりですし…。

(への)

現に、私達の使っている仮名も

点点で「濁音」、丸で「半濁音」

派生させています。

漢字も「大」に「点」で

「のび太」と「のび犬」ですからね。

(への)

私達も結構、

このヒエログリフの杖の恩恵に

預かっているわけなんですよ。

もちろん、

ヒエログリフ直送ではありませんけど。

さて、この方法なら、

表音文字をほぼそのままに

表語文字として使うことができます。

ABC順や五十音図を活かせば、

「数字」としても応用可能です。

🍎=A=1

何より日本語なら、

同音異義語だらけですので、

例文に困ることもありません。

ひょっとしたら、

単なる空想文字ではなく、

実用性のある文字が

作れるかもしれませんよ。

(への)/

表意専用高機動型文字

最後に、ひとつ

補足しておきます。

ここまで、

象形文字で作った表音文字

表意文字表語文字

使う方法を長々と解説して来ました。

「使い回し」によって、

表記できる単語の数を増やせる!

そういう内容でした。

いわば、

「兼用文字」を作る

というお話でした。

しかし、だからといって

ワンセットの兼用文字だけで

行く必要はありません。

いくら組み合わせ爆発といっても

兼用文字ワンセットでは

流石に限度がありますし、

表語文字も、

そのワンセットの範囲に

限定されてしまうからです。

ですので、

昔の万葉仮名や変体仮名のように

複数種類の表音文字セットを作れるなら、

手間ではあるものの、

その方がワンセットだけより

かえって効率的で、読みやすくなります。

でも、それ以上に

オススメしたいのが

表題にもなっている

「表意専用文字」を作ることです。

表意文字でも読みを当てれば

容易に表音化できますが、

そこをあえてサイレントにしておくことで、

表意文字としての読みやすさを優先させます。

「兼用」にせず

「専用」にすることで

読むやすくさせるんです。*

何分、専用機は目立ちますからね(笑)

ただ、いくら専用文字と言っても、

3倍速く作れたりはしないので、

絵文字を作るように、気長に作ってみましょう!

手順としては、

 ①象形文字表音文字を作る

兼用文字として使う

表意専用文字を作って補完

ですね。

というわけで、今日はこの辺で。

ここまで読んで頂き

ありがとうございました。

m(_ _)m

P.S.

今まで説明してきたのは、

「象形文字」だからこそ

可能な使い回しです。

「模様」に発音を当てたり、

「指示文字」「合字」

作った場合は、使い回しは出来ません。

ただ、表音専用文字など

専用文字を作るのには向いています。

確かに、

「模様」「表意専用文字」

というのは、面白いですが、

作るのも、習得するのも大変かと思います。

実際、

ヒエログリフや楔形文字では

「兼用文字」だけでなく、

「表意専用文字」がありました。

流石に、「兼用文字」だけでは

限度があった、ということなのでしょう。

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