どうも、ぺのっぺです。
(への)/
前回はヒエログリフ10個を
覚えて頂きました!
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ヒエログリフはローマ字じゃない?
でも、せっかく
「10個+α」も
覚えて頂いて言うのも
何ですが…、
ヒエログリフは
ローマ字じゃなかったんです!
(への;)
前回、終わりに触れたように、
例えば、「メンフクロウ」は
その一字だけで「マ行すべて」を
表していました。
なので、
ローマ字じゃなかったわけですね。
〜
でも、ヒエログリフは
描いている対象の頭文字を取って
作られた象形文字です。
なので、前回の10個の暗記は
日本語と古代エジプト語の頭文字の
偶然の一致でもあったわけです。
例えば、
メンフクロウなら、頭文字は
古代エジプト語でも「M」だった、
ということ。
なのに、ローマ字じゃないんですね。
不思議です。
ローマ字じゃないのに、
頭文字のローマ字を取って、
作られた。
そして、
「メンフクロウ一字」で
マ行すべてを表していた。
普通に考えれば、
ローマ字のように
メンフクロウ一字で
「M」の発音を表さないと、
「AIUEO」と
組み合わせない限り
「マ行すべて
(マミムメモ)」は
表せません。
Ma Mi Mu Me Mo
それなのに、
この「一字」で
「マ行すべて」を表した!
これは一体、
どういうことなのでしょうか?
1,メンフクロウ「一字」で
「マ行すべて」の発音を表した
⇒ローマ字じゃない!
*ローマ字じゃないので、
「M」の発音のみを
表すことは出来なかった!
「メンフクロウ」
=マ ミ ム メ モ
2,メンフクロウ「一字」では
「M」の発音しか表さない
⇒ローマ字じゃん!
*「AIUEO」と組み合わせて
「マ行」を表した!
「Menfukuro」
=Ma Mi Mu Me Mo
〜
さて、どちらだと思います?
ヒエログリフには
「エとオ」がないので、
「メとモ」は厳密には
表せませんが、
やはり、「1」でしょうか?
それなら、
前回の説明に矛盾はありません。
文字通り、
マ行すべてを表した!
それでおしまいです。
しかし、それだと、
頭文字が「M」だったというのが、
何だか腑に落ちません。
せっかく、
頭文字の「M」の発音を
取って作られたのに、
「M」単体の発音を表せない
なんて、やっぱり変ですよね。
でも、だからといって、
「2」だったとしたら、
ローマ字だった!
ということになるので…、
「ローマ字じゃない!」
という説明と矛盾してしまいます。
頭文字が「M」だというのは
スッキリするんですけどね。
さて、どちらでしょうか?
実は両方合わせると正解なんです。
(への;)
3,メンフクロウ一字で
「M+マ行」の発音を表す
⇒ローマ字じゃない!
どうです?
ちゃんと成り立つでしょう?
MNHKRW(メンフクロウ)
「ローマ字じゃない」ですよね?
でも、どうして、
入門書や入門サイトだと、
はじめは「ローマ字」として
教えるのでしょうか?
個人的見解ですけど、
おそらくそれは、
わかりやすいからです。
(何より説明しやすい♪)
もし、はじめから
正確な説明をしようとしたら、
ただでさえ難しい
イメージのヒエログリフが、
もっと難しくなってしまいますよね。
だから、
入門書としては嘘も方便、
ローマ字としてヒエログリフに
親しんでもらう方を優先するのでしょう。
何より、その後に
こうして補足すれば
それで済みますしね。(への)
ヒエログリフの発音は、実はわかっていない!?
でも、「M」でマ行すべてを
間に合わせているヒエログリフには、
明らかに「1つだけ」欠点がありました。
それは…
発音を全部表せない
⇒発音が全部残らない
⇒発音の詳細がわからなくなる
です。
パソコンのパスワードみたく、
「MNFQLW(メンフクロウ)」
となってしまうので、
「発音の詳細」が歴史の闇に
埋もれてしまうんですね。(への;)
そのため、
「まなふぁからわ」なのか
「ミニフクロウ」なのか
わからなくなっちゃうんです。
そこで、古代エジプト人は
漢字の部首のようなヒエログリフ
を付け加えることで、
上記の混乱を避けてました。
(いわば、部首グリフ*)
*正式名称は
「決定詞or限定詞」ですが…、
分かりづらい上、
統一されていないので、
このブログでは
「部首グリフ」で
通すこととします。
でも、この「部首グリフ」では、
ヒエログリフがどのように
発音して読む文字だったのか…、
結局(古代エジプト人以外)
わからないんです。(への;)
古代エジプト人なら、
この部首グリフのときは
こう読むとかわかるんですけど、
「読み方」を文字には
残していないので、
「発音」やその「読み方」は
まだ復元し切れていないんです。※
「意味」は取れるんですけどね…。
(への;)
〜
そのため、先ほどの
【M行読み】
「M」一字で
「M+マ行」を表していた
(読みが複数)
という可能性に加え、
【マミム読み】
「マ」・「ミ」・「ム」のうちの
どれかしか表さなかった
(読みが1種類)
という可能性も出て来るんです。
前回、キーワードで
「頭文字(ローマ字)」を挙げましたが…、
(例えば、「メンフクロウ」なら
頭文字は「M」というふうに)
日本人なら、
頭文字は「メ」であると
答えるのが普通ですよね。(への;)
ですから、ヒエログリフが
「頭文字」を取って
作られたといっても、
古代エジプト人にとっての
「頭文字」が、
「M」だったのか?
「マ」「ミ」「ム」だったのか?
実はわからないんですね。
実際、エジプト学者が
エジプト語になかった
「エ(E)」や「オ(O)」
の発音を適当に補って
読んでも成立しちゃってますしね。
(いわば、「学者読み」
(しかも読みが1種類))
でも、これだと
「同音異義語」が
乱立しちゃうんですが…、
「部首グリフ」があるので、
日本語のように単語を
区別できるんですね。
ですので、「メンフクロウ」が
「マ」「ミ」「ム」の内の
どれかしか表さなかった可能性も、
実は、捨て切れていないわけなんですよ。
〜
それと、あともうひとつ、
【ランダム読み】
「マ」でも「ミ」でも「ム」でも
「M」でも、どれでもよかった
(読みが自由♪)
この可能性も考えられます。
(への;)
一見無茶苦茶な読み方ですが、
文字を言語よりも重んじた
「古代エジプト」なら、
あながち「ない」とは言えません。
何より部首グリフがあるので、
「まなふぁからわ」でも…
「ミニフクロウ」でも…
鳥の部首グリフを付ければ、
「メンフクロウ」の意味に
出来てしまいますからね。
「文字」を重んじた結果、
「文字」に合わせた言語になるのも、
ある意味、「日本語(の漢字)」が
証明しています。
「発音」はあくまで仮初に過ぎず、
「意味」が本体であるならば…、
これぐらいは、
ありえなくもありません。
もしかしたら、
日本人が漢字を浮かべるように、
古代エジプト人もヒエログリフを
頭に浮かべていたのかもしれません。
ただ、どちらにしろ証拠不足なので、
空論止まりです。(への;)
でも、ローマ字じゃなかったのは
確かですよ。
ギリシャ人の名前であるクレオパトラも
ローマ字では表記されませんでしたし。
さて、話しを戻して、
元凶の部首グリフですが、
実はこれも、
「発音」を決めていたのか、
それとも、
「意味」を補足いていたのか、
わかっていないんです。
もし、【M行読み】だったとしたら、
「単語と読みを決め、
同音異義語を防ぐ記号」
ということになります。
KM犭→熊 KM※→米
でも、もし【マミム読み】や
【ランダム読み】だったとしたら、
「意味を補足し、
同音異義語を区別する記号」
ということになりますね。
クマ犭→熊 クマ目→隈
(学者読みは、こちら側!!)
どちらであるかは、
同音異義語があるかないか
で決まって来るので、
発音が復元されない限り
決定づけることは出来ません。
ただ、どちらだとしても
「必要な記号」であることは
確かなようです。
その証拠に、
この「部首グリフ」は
「筆記体」でも
省略されていません。
もし、「おまけの記号」
でしかないのなら、
「筆記体」では
省略されているはずですからね。
(への)
でも、これも結局は
歴史の闇の中です。(への;)
ホントの発音がわからないなら、自由に読もう!!
というわけなので、
もう私達で勝手に
読んでしまいましょう。
(への)
もちろん、
「エジプト学」をやるのでしたら、
エジプト学者の読み方*
をしなければ行けません。
*日本では「エ」、
フランスでは「オ」を補う
「学者読み」
でも、一使用者として使う分には、
もう自由に読んでしまっていいんです。
「エ」の発音は本来ないですが、
この際、「メンフクロウ」は
「メ」でもよしとしましょう!
「M行読み」でも
「マミム読み」でも
「ランダム読み」でもいいでしょう。
こうなったら、怪我の功名、
わからないからこそ
できる楽しみ方
だと思えばいいんです。
これも、
4000年の歴史が
残した遺産の一つだと、
私はそう思っています。
(への)
〜
というわけで、今日はこの辺で。
次回は、ヒエログリフで
「ネコ」を表す方法を
あれこれ考えて行きたいと思います。
では、また!(への)/
P.S.
ただし、仲間内で使う際は
「読み方」を統一して下さいね。
でないと、会話できないので…。
(への;)
P.P.S
※ ヒエログリフの「発音」の復元ですが、
部分的にはされているようです。
こちらの記事にまとめておきましたので、
興味のある方はどうぞ♪(への)
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