ヒエログリフの正確な発音について面白いのを見付けました!

mario&luigi

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今日はヒエログリフの

「正確な発音」について、

「Youtube」で面白いのを見付けたので、

早速、ご紹介致したいと思います♪

これは「再建音」といって、

さまざまな史料から

推定された「発音」です。

細かい所はわかりませんが、

「Orlando Mezzabotta」

という外国の方が、

「再建音」を朗読されたものだそうです。

発音が速い場合は、

「Youtube」の設定の速度を

「0.5倍速」にすると

聞き取りやすくなると思います。

これまで、何回かにわたり、

ヒエログリフの発音については、

わからないから

自由に読んだり、

書いたりしましょう

という趣旨でやって参りました。

でも、古代エジプト語

「本来の発音」が気になった方も

多かったのではないかと思います。

かくいう私も、

「発音」を知りたくて仕様がなく、

いろいろ調べてる内に偶然、

これを見付けたわけですからね。

(への)

ちなみに、下記スレッドを

参照して行き着きました。

「レス103〜105」

ヒエログリフ(古代エジプト語)の

「発音」について挙げられていました。

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発音再建は画竜点睛!!

でも、これを見付けた時は

正直驚きました。(への;)

というのも、

「発音再建」は、

その「あまりの難しさ」

「発音」が分からなくても

「意味」が取れる

ヒエログリフの優れた「仕組み」

から、後回しに

されがちのものだからです。

どの入門書を見ても

「発音」に関しては、

あまり詳しく触れられていません。

もちろん、

パピルスの「意味」の解読

ピラミッドの「謎」の解明

最優先なのはわかっていますし、

その成果を私達がこうして

享受しているのも理解しております。

また、三千年以上も使われ続けた

古代エジプト語の「発音」が、

「時代」によって異なってしまい、

「発音特定の意義が薄まる!」

というのも承知しております。

「発音」が分からなくても

読めてしまうヒエログリフの力

の前に、

当時の「発音」

さほど重要ではない!

と思えてしまうのも、

無理からぬことです。

しかし、

「発音」が分からなければ、

ヒエログリフの「表記法」

特定し切れない!

というのは、これまで

説明して来た通りです。

たとえるなら、

「漢文訓読」と似ています。

あるいは、

「古文の現代読み」

例えてもいいかもしれません。

「意味が読めればいい」

というだけでは、

唐詩の「韻律」

鑑賞することが出来ないように、

「ヒエログリフ」

これと同じようなものなんです。

「訓読」は「訓読」で

カッコイイですが…、

やはり、

「文字」

言語の「発音」

分けられません。

「文字」という「化石」は

「発音」されることで、

初めて「命」を吹き込まれ、

飛び立てるのですからね。

(への)

「発音特定」がされていない!

ということは、

「画竜点睛」を欠いた

状態同然なんです。

再建音は「単語」ごとに読みが違う?

さて、聞いた感想ですが、

どうやら「一字多音」だったようです。

【M行読み】

「M」一字で

「M+マ行」を表していた

(読みが複数!) 

仮名やローマ字のような

「一字一音」ではなく、

「単語」によって

文字の「発音」を

読み分けていました。

もちろん、

「一律な読み方」である

「学者読み」とも違っていました。

【マミム読み】

「マ」・「ミ」・「ム」のうちの

どれかしか表さなかった

(読みが1種類!)

なので、「部首グリフ」

「単語と読みを決め、

同音異義語を防ぐ記号

だったようです。

○KM犭熊 KM※

発音を決めていた!

意味の補足ではなかった!

つまり、部首グリフ

「意味を補足し、

同音異義語を区別する記号

ではなかったということですね。

クマ犭熊 クマ目

でも、「学者読み」すると、

こちら側になってしまうため、

部首グリフ本来の読み方が

出来ないんです…。

やはり、「部首グリフ」も

「再建音ありき」

だったということです。

また、これは、

学者読みの補足でもあるのですが…、

「N」「R」などの

一字の文字は、単体のとき、

「エ」を頭の方に補って、

「EN(エン)」「ER(エル)」

「学者読み」では読むんですね。

でも実は、「再建音」でも、

これと同じように読まれている

箇所がいくつかありました。

ただ、学者読みで「N」

「ネ」「エン」のどちらかに

統一して読むところを、

「再建音」では、

「単語」ごとに

読み分けていました。

やはり、「両方の読み」

あったみたいですね。(への;)

「エ段とオ段」らしき発音がチラホラ!

そして、何より、

「エ段とオ段」らしき

発音が聞き取れました。

どうやらヒエログリフに

表記していなかっただけで、

「エ段とオ段」の発音が

エジプト語には存在していた?

みたいです…。(への;)

確かに、

古代エジプト語の末裔である

「コプト語」には、

「エ段とオ段」の発音があるので、

古代エジプト語に

存在していたとしても、

何ら不思議ではありません。

でも、ギリシャ人の名前用に、

わざわざ「エ」「オ」

ヒエログリフが当てられていたので、

これは意外でした!

ただ、もしかしたら、

これらは英語でお馴染みの

「æ(エ)」と「ɑ(オ)」

の発音なのかもしれません。

英語でいう

「Can」の「æ」と、

「Hot」の「ɑ」の発音です。

どちらも、

「エとイ」・「オとウ」

区別のない言語では、

広く「ア」に含まれることの

多い発音です。

アラビア語など、

「ア・イ・ウ」「3母音」

しかない言語では、

「エ」「イ or ア(æ)」に、

「オ」「ウ or ア(ɑ)」

聞こえるんです。

そのため、

アラビア語などの言語でも、

「エ」や「オ」に聞こえる発話が

されることが結構あるそうです。

「ア・イ・ウ・エ・オ」

「5母音」を持つ

私たちからすると、

そう聞こえるだけであって、

ネイティブの方にとっては、

あくまで「3母音の範疇」なんですね。

このように考えると、

ギリシャ人の名前に

当てたヒエログリフは、

「つづりの翻訳」であって、

「発音の翻訳」ではなかった

のかもしれません。(への;)

聞き取れた単語の読み!

以下、

有名どころの単語の発音を

いくつかご参考までに

仮名で転写しておきます。

ただし、朗読なので、

日常ボイスとは、若干

イントネーションが異なりますし、

史料の「時代」によっても

「発音」に違いがあります。

スレによると、

どうやら「再建音」は、

「個々の発音」よりも、

「全体のイントネーションの復元」

を目指しているようです。

anch

アンク(命)=アニひ・アノふ

ペト

ぺト・PT宀(空)=ピーT

イネク

イネク・ヌK(私)=ヤナK

ネチュル

ネチュル(神)=ナチュR

水

ムウ(水)=マW

学者読みの「韻律」は歴史のファンタジー♪

さて、「学者読み」についても、

1つ見付けたのでご紹介致します。

(への)

日本人の方

3日間の勉強の成果を

朗読で挙げたものだそうです。

ちなみに、チャンネル名の

「minerva scientia」ですが、

これは、おそらく、ラテン語で、

「Minerva Scientia」

(ミネルウァ・スキエンティア)

【知恵のミネルヴァ】

の意味であると思われます。

また、英語風に読むと、

(ミナーヴァ・サイエンティア)

になります。

3日でこれとは驚きですね!

この他にも、

シュメール語などを

始めとする「古代言語」、

さらには、「人工言語」や

「架空言語」なども

学習されているようです。

いやはや、スゴイです!

(への)

ちなみに、動画ですが、

「ローマ字転写のみ」

「ヒエログリフ」は併記されていません。

また、「ローマ字転写」ですが…、

大文字の「T」が「チャ行」

大文字の「S」が「シャ行」

大文字の「D」が「ジャ行」

大文字の「H」が

ドイツ語の「バッハのハ行」

「3」みたいな文字が「ア」

になっています。

…それにしても、

先程の「再建音」と比べると、

随分と上品な印象ですよね〜。

(への)

おそらく、

すべてに「エ」が補われることで、

「韻」を踏んでいるからですね。

でも、こうして聞いてみると、

「学者読み」

結構カッコイイですね!

(への)

「発音」

わからないからこそ

生まれた「読み」

というのも、

それはそれで面白いですし…。

しかも、「学者読み」

先ほどの「再建読み」に比べ、

「一律な読み方」なので、

かなり「シンプル」です。

非ネイティブである私達にとっては、

こちらの方が却って

カンタンですよね。(への)

確かに「学者読み」は、

トサカなしティラノサウルスや

ゴジラ立ちティラノサウルス

などと同じように、

「偶然の産物」

過ぎないのかもしれませんが、

これはこれでアリだと思います。

ある種のファンタジーですし。

もし、はじめから

真実を知ってしまっていたら、

こうした発想は決して

生まれて来ないわけですからね。

(への;)

他にも、

「真っ白なギリシャ彫刻」

などがそうです。

あれも昔は「色」

着いていたそうですが、

私は復元されたカラフルな姿より

真っ白な方が却って「斬新」で好きですね。

(ただし、パルテノン神殿は除く!)

だから、こういうのも、

ある意味では

怪我の功名

歴史の産物

なんですね。

考古学そのものも

歴史のひとつ

そう言えそうです…。

というわけで、今日はこの辺で。

それでは、また!(への)/

P.S.

もし、古代エジプト語に興味があって、

「少し勉強してみたい!」

という方がいらっしゃったら、

こちらのリンクが

参考になりますのでどうぞ♪

ちなみに、検索するときは

「エジプト語」、または、

「中期エジプト語」「新エジプト語」

などで引くと出てきますよ。

(への)

もし、現在のエジプトの言語を

引きたい場合は、

「エジプト・アラビア語」

で引くと出てきます。

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