変体仮名で自分だけのイロハ歌を選ぶ〽ハ

どうも、ぺのっぺです!
(へ の)/

前回は7通りの中から
「ロ」の字を1つ選びました♪

3回目の今日は
「ハ」の字を選んでいきます!

それでは、早速参りましょう!*

*Koin 変体仮名さんに
掲載されている種類の中
から選んでいます。

>>参考:Koin変体仮名

実際の変体仮名は
もっと種類が多く、
書き方も多様ですが、

収拾がつかなくなるので、
Koin変体仮名さんに
掲載されている中から
選ぶことにします。

現代ひらがな・カタカナモデル

まず最初に、
現代のひらがな「は」と
カタカナ「ハ」の元になった
変体仮名を見てみましょう!

波(は)

波⇒⇒は

(現代ひらがなは漢字から
変体仮名を経由して出来上がった!)

ひらがなの「は」は
漢字の「波」をくずして作られました。

でも、イロハ歌は
「奥山」を越える歌ですので、

「波」というと、
反対の「海」が浮かんじゃいますね。

ただ、人生の「荒波」
例えるぐらいですから、

「波」もイロハ歌の趣旨に
合ってはいます。

八(ハ)

八⇒
八⇒ハ

(カタカナは漢字の部首を取って
変体仮名とは別に直接できた!)

カタカナの「ハ」は
漢字の「八」から作られました。

「世間話」を意味する
「四方山話(よもやまばなし)」の語源は
「四方方(よもやも)」なので、

「八」の字は「世間全体」
指せるかもしれませんね。

それに「末広がり」
縁起のいい字でもあります。

作者にとっての路が開けてる
と取れば、この字は十分ありでしょう。

第3の仮名たち

続いて、第3の仮名(造語)

現代のひらがな・カタカナに選ばれず、
歴史の影に消えていってしまった
本当の変体仮名たちです…。

光を当てて、見てみましょう!

破⇒⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

「波」の「氵」を「石」に換えて
「破」れる。

波が砕け破れるさまが浮かびます。

奥山を超えた先に海があるのか?

それとも海沿いの方から
山に分け入って行ったのか?

どちらで捉えるかで、
歌のイメージも変わってきますね。

また、夢破れてる感じなら
ネガティブですが…、

常識「破り」なら、
世間の常識から離れた境地にいる
ポジティブさ?があるやも…。

それに、何か「破」が出そう
ではありますからね。

かめはめ波は「波(なみ)」
ですけど…(笑)

婆⇒⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

「はめ」と読めるので、個人的には
湯婆婆の「かめはめ波」が浮かぶ
この仮名(笑)

現代人だと、どうしても濁点つけて
「ば」の仮名で読んじゃいますね。

変体仮名では、清濁の区別がないので、
こうした「濁点の仮名」
濁点なしの清音表記に使われるんです。

ただ、字の意味的に一見、
選びづらいですよね…。

でも、作者は性別も年齢も不詳なので、
もし女性なら、尼さんの可能性も
あります。

なので、そういう意味で選ぶのも
手ですよ。


⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

くずし方で3つも仮名があります。

でも、それより
なぜ「ハ」の仮名なのか?

先程の「婆(ばあ)」の字よりも
離れた読みですよね。

「盤(ばん)」

でも、ひらがなの「あ」が
「安(あん)」から来てるので

「ん」は「伸ばす音」と同様、
無視するんでしょう。

さて、囲碁や将棋が浮かぶこの漢字。

ボードゲームが好きな方は、
迷わずこの字を選んでみては
いかがでしょうか?

芳⇒⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

芳しい(かぐわしい)
芳香(ほうこう)

に使われるこの漢字。

なぜに「ハ」の仮名なんでしょう?
「ほう」なら「ホ」じゃないの?

実は、歴史的仮名遣いでは

う」と書いて
ほう」と読んだんです。

だから、頭文字は「ハ」
⇒「ハの仮名」となるんですね。

さて、この字は「匂い」
意識するならピッタリですね。

「いろはへと」ですから♪

半⇒⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

「始め半分」という言葉があります。

何かの始まりは全体の半分

その段階で「半分」
来てるということです。

それに、
〜の「イロハ」と言ったら
〜の「はじめ」のこと
(稽古ごとの初歩)

イロハの「ハ」の字に
ピッタリかもしれません。

羽⇒⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

この「羽」の仮名は「ウ」とも
読めるので、「ウ」の仮名でもあります。

本来は旧漢字ですが、
変換で出ないのでリンクだけで割愛。

さて、この仮名…。
そばに鳥がいる情景なら、
この字もありでしょう。

とりな順の方では、
海鳥の声と推理しましたが、

いろは歌の方では小鳥か
鷹か烏かしれません。
(時刻が夜ならフクロウかも)

バードウォッチングが趣味の方なら、
どんな鳥なのか想像しながら、
この字を選んでみるのも手でしょう。


⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

ハ行の要素が1つもないこの漢字。

でも、くずし字での使用頻度は高いです。

こちらのサイトさんによると
助詞の「は」の用法でよく使うらしいので、

漢文の「者」から来たのでは?
と推理してます。

ちなみに、者の字にも
旧漢字がありますが、

これも変換で出ないので、
画像検索のみで割愛。

葉⇒⇒Ø

(第3の仮名は現代仮名にない)

イロハ歌には様々な解釈がありますが、
その理由の1つが、
複数の読み方ができる箇所があること。

この「ハ」もその1つ。

「IROHA」なのか「IROWA」なのか

先ほどの「者」だと
助詞の「は」の意味合いが強いので
「IROWA」になりそうですね。

対し、「IROHA」と読むと
「色葉」の意味になります。

色葉
=春の山桜の花と秋の紅葉の葉

「色は」だと、小野小町の有名な

〽花の色は移りにけりないたづらに
我が身世にふるながめせし間に— 『古今集』

の歌を思わせますが、

そこに秋の紅葉を入れるかどうか?

イロハモミジという紅葉があるので、
是非入れたいとこですが、悩みますね…。

山桜が白い花なので、もしかしたら、
紅葉ので対比させてるのかも
しれませんし。

それと前回、「露」のところで、
イロハ歌の歌ってる場面が
晴れなのか?雨なのか?
と問いましたが、

季節も一体いつなのか?

春?秋?両方?
夏や冬ではなさそうですけどね。

商売人なら「秋」
縁起的に避けたいでしょうが、

そういう世間を越えてく歌なので、
「秋」てしまってもいいのでは?

右の方が「斑(ふ)入りの葉っぱ」?

まとめ






波八+破婆婆+盤盤盤+芳半羽
+者者者+葉葉(全16通り!)

「イロハ」で
5*7*16=560通り!

〜〜〜

さて、みなさんは、
どの仮名を選びましたか?

今回はポイントが2つありました。

①助詞の「は」なのか
 紅葉の「葉」なのか?

②季節はいつなのか?

この2点を意識してもいいですし、
「盤」のように意識せず選んでもOKです。

さて、文字ブとしては、
「半」の字を選ぶことにします。

理由は2つ!

①前回の伴侶の「侶」の字の
片割れの「伴」を連想させる。

はじめ半分=シリーズのイロハ

〜〜〜

というわけで、3回目の今日は
「ハ」の字を選びました!

ちなみに、一般的なイロハ3文字に
選ばれるのは以下2パターンです。

イが「伊」か「以」かどちらか?
あとの「ロハ」どちらも
現代ひらがなのモデル「呂波」

実は現代ひらがなに残ってるのは、
「イロハ歌」に採用されてる
変体仮名が多いんですけど、

「イロハ」は本当にそうですね。

さて、今回でイロハ3文字は
選べたわけですが…、

47仮名すべて選ぶのは
結構大変なので…、

みなさんも、
まずはこの「イロハ」3文字から
選んでみてはいかがでしょうか?

これでも560通りもありますからね。
(の へ)/

〜〜〜

さて、次回は「ニ」の字を選んでいきます。

それでは、今日はこの辺で。
また次回お会いしましょう!
(の へ)/

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする