万葉仮名を「ハチ」の字にまとめてみました♪

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今日は万葉仮名を

「ハチ」の字にまとめてみました♪

一見難しそうな万葉仮名ですが、

これで「ハチ」割方はわかるかと思います。

それでは早速、見て行きましょう!

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万葉仮名とは?

まず万葉仮名とは、

「漢字を使った仮名」のことで、

万葉集の時代に使われていました。

漢字の「読み」だけを借り、

「意味」を無視することで

単語の「発音」を表していました。

例えば、

蜂を「蜂」の字で表さず

「八千」で「ハチ」と表す

蜂 = 八千

(八千の意味は無視)

外見が漢字なのを除くと、

現在の仮名と変わりませんね。

現在のひらがな・カタカナも

もとをたどると、

この万葉仮名に行き着きます。

なので、仮名とはもともと、

文字の名前ではなく、

漢字の「使い方」に対する

名称だったんですね。

漢字の中の真名と仮名

でも、そんな万葉仮名は

漢字の外見なのにもかかわらず、

現在のひらがな・カタカナ同様、

漢字と混ぜ書きされていました。

いうなれば、

漢字万葉仮名交じり文です。

ただ、万葉仮名は

漢字と外見が同じなため、

漢字のまま使う方を

「真名(マナ)」と呼んで

区別しなければなりません。

でも、「マナとカナ」。

何だか「双子」みたいで

覚えやすいですね。

「シンメイとカメイ」

でもありますし(笑)

色んな読み方・書き方

さて、借りて来る漢字の読みですが、

音読み・訓読みの2種類ありました。

音読み

=漢語の日本語なまりの読み

訓読み

=漢語を和語に翻訳した読み

このうち、

音読みを仮名に使うことを

借音(しゃくおん)

訓読みを仮名に使うことを

借訓(しゃっくん)

と言います。

例えば、八千(ハチ)なら

「八(ハ)」は借音

「千(ち)」は借訓

ですね。

そのため、

同じ漢字でも

借音・借訓によって

表す発音が異なりました。

「一字多音」だったんです。

たとえば、八は

音では「ハ」ですが、

訓では「や」を表しました。

そのため、どちらで読むかは

前後の流れで決まりました。

例えば、

「八万」二登

なら

「ハマ」ではなく

「やま」

また、

「一音多字」でもあったので、

同じ単語でも、しばしば

異なる仮名で書かれました。

例)

=也麻・八万…

このように、万葉仮名は

現在の仮名と違って、

「一字一音」ではなかったんですね。

色んな借り方

ところで、借音・借訓ですが、

これも字によって色々でした。

例えば、「八」は

音訓どちらも仮名に使えましたが、

「千」の方は訓しか使えませんでした。

また、「八」は「八」で、

「ハチ」の「チ」が

借音では省略されてます。

なので、

一口に借音・借訓といっても、

バラエティーに富んでたわけですね。

ひらがな・カタカナにはない仮名

以上、現在の仮名と

大きく異なる万葉仮名ですが、

ここまではまだ、

現在の仮名にも通じます。

例えば、

「は」は助詞では

「わ」と読みますし、

「バ」イオリンは

「ヴァ」イオリン

とも書きますからね。

現在のひらがな・カタカナにも

部分的ながら、

一字多音一音多字はあります。

でも、次に紹介する用法だけは、

漢字の外見をした

万葉仮名にしかありません。

それが、こちら!

「蜂音」

そのまま、

真名(漢字)として読むと

「はちおと」あるいは

「ホウオン」ですよね。

でも、これを意味の連想から

「ぶ」

と読ませるんですよ。

「蜂の羽音」ですね。

「ブンブンブン〜」

ではないですが、

今とほとんど変わりません。

でも、漢字の読み(音訓)を

借りてないので

借音でも借訓でもありませんね。

むしろ、これは漢字の

「意味」を借りてます。

🐝♪

でもあくまで、

「仮名」なので、

「蜂の羽音」を

表すわけじゃないんです。

「蜂の羽音(意味)」

の連想から得られた

「ぶ」の「読み」だけを表し、

「仮名」として使うんですね。

通常の万葉仮名同様、

漢字の「意味」は無視して

「読み」だけ借用する

というわけです。

これは漢字の「意味」を残していない

現在のひらがな・カタカナには

真似できない芸当です。

コラム:「義訓(ぎくん)」と「戯書(ぎしょ)」

使用例としてはありませんが、

仮に、「蜂音」を

「ブンブンブン」の

「意味」で使った場合は

「真名」の用法になります。

ただし、通常の真名と

「読み」や「読み方」が

大きく異なるので…、

この種のものを

「義訓(ぎくん)」

と呼んで区別します。

義 = 意味

訓 = 訓読み

漢字の「意味」の連想から

通常とは異なる和語の読み、

「訓読み」を当てたもの

という意味です。

なので、

一字でも「義訓」です。

例)暖(はる)

ただ、特殊な読み方なので、

その多くは定着しませんでした。

結果的に、

その場限りの使い捨ての読み

になってしまったものがほとんどです。

仕組みとしては、

人名の「一(はじめ)」

漫画の「本気(マジ)」

同じなんですけどね。

対し、「蜂音(ぶ)」を

仮名として使う方は

「戯書(ぎしょ)」と言います。

遊戯の書

たわむれがき

古代の「文字遊び」

というわけですね。

ただし、両者の区別は明確ではなく、

戯書を別名「戯訓」と言ったり、

あくまで「戯」の字!

真名として使われているのに…、

「義訓」ではなく、

「戯書」に含まれている

ものまであります。

例えば、

「山上復有山」

「いで」

「出(いで)」の字を

「文字遊び」で表しているので、

「戯書」なのですが、

「イデ」の読みではなく、

「出(いで)」の意味で

使われていました。

真名なので義訓!

ただ、他の戯書は

仮名として使われているので、

これだけが例外なのかもしれません。

創作万葉仮名紹介♪

それでは最後にひとつ

創作万葉仮名を作ってみたので、

ご紹介します。

蜂葉

どう読むかは、

この記事の最後で〜

まとめ

①まず、

蜂 = 🐝

漢字(真名)

②でも、

八千 = 🐝

仮名

③このうち、

八(ハ)は借音

千(ち)は借訓

④そして、

蜂音 = ぶ

実は仮名

 

まず、

漢字のではなく、

意味を借りることで

「和語」を表したものを

「義訓(ぎくん)」という

ただし、これは

真名の用法なので、

仮名ではない

仮に「蜂音」を

「ブンブンブン」

の意味で使えば

義訓になるが、

使用例はない

実際の「蜂音(ぶ)」は

その義訓読み

仮名として更に借用した

「戯書(ぎしょ)」

として使われている

つまり、

「義訓(ぎくん)」は真名

「戯書(ぎしょ)」は仮名

ということ

*ただし、一部例外はある

以上、万葉仮名

「ハチ」の字まとめでした。

それでは最後に、

先程の創作万葉仮名の解答をもって、

この記事のとさせて頂きます。

蜂葉

= 🐝🌿

= Bee Leaf

= Belief

お粗末さまでした。m(_ _)m

それでは、また(への)/

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