ようこそ書道部へ!
ぺのっぺです。(への)/
書道部にお越し頂いた皆さんには、
早速タイムスリップを
体験して頂こうと思います。
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篆書の無料フォント♪
そのために、
いい無料フォントを
見付けましたので、
まずは、下記サイトより
「篆書(てんしょ)」と「草書」を
ダウンロードしてみて下さい。(への)
ダウンロードできましたら、
ファイルをダブルクリックして、
お使いのパソコンに
インストールして下さい。
そうすれば、
ワープロや描画ソフトの
テキストレイヤーなどで
使うことが出来るはずです。
ただし、インストール方法は
お使いのOSによって異なります。
それでは早速、
自分の名前を打ってみましょう!
・・・
おそらく、自分の名前なのに
読めないかと思います。(への;)
字形がまるで違うので、
漢字じゃないみたいですよね。
でも、
同じ字なのに
書体一つで千変万化できる
というのが、
漢字の面白いところでもあるんですよ。
また、どちらの書体も
1000年以上の歴史があるので、
名前の書体を変えるだけで、
歴史を遡ることが出来てしまいます。
こんなにカンタンな
タイムスリップは
他にありませんよね。(への)
また、
この白舟篆書フォントは
ひらがな・カタカナ・
アルファベット・数字も
篆書に合わせた
デザインになっています。
なので、
名前に仮名が使われている方も
心配ご無用です。
ふつうに混ぜ書き*を
楽しむこともできますし、
苗字と名前を連ねても、
名前が浮くことはありません。
*ただし、アルファベットは
「全角」で打たないと
変換されません。
通常のローマ字入力では
半角なので、
「全角入力」に変換するか、
かな入力で文字名を入力し、
変換する必要があります。
エイ⇒A
(注)
また、この白舟フォントは
勝手に変えたり、
字種を足してたりしては
いけないそうです。
それ以外なら、
商用・非商用問わず
自由に使うことができます。
文字ブの看板☆
さて、お気付きかもしれませんが、
この「文字ブ」の看板、
「篆書」と「草書」ですよね。
「文字」が「篆書」、
「ブ」が「部」の「草書」に
なっております。(への)
ローマ字を振っておいたので、
読めたとは思いますが…。
仮名じゃないのはデザインです。
すぐに読めてしまうと
つまらないので…
おっと、書道部なので、
つい書体の知識を
前提で話してしまいました。
これは失礼。m(_ _)m
それでは今日はひとまず、
篆書の説明からして行くとしましょう。
篆書とは?
篆書(てんしょ)とは
2200年前の書体です。
あの三国志よりも前、
項羽と劉邦の更に
少し前の時代です。
「大篆」と「小篆」の
2種類があり、
篆書といったら、
ふつう「小篆」を指します。
(篆文とも)
あの秦の始皇帝が
統一させた書体です。
それまで地域差のあった
漢字の書体を始皇帝が
初めて統一させたんですね。
字形だけでなく、
字ごとに違っていた
縦横のサイズの比や
線の太さも統一されました。
今では「印鑑」などに
名残がある程度ですが、
歴史博物館の碑文などにも
使われてたりしますね。
現在の書体と異なり、
曲線が多用され、丸みのある
書きづらい(だが美しい)字形
が特徴です。
また、印鑑に使われているのは
「印篆(いんてん)」といい、
ハンコ用に角ばった
デザインをしています。
篆書から派生したので、
厳密には「別の書体」になります。
篆書より少し新しいのですが、
それでも結構歴史があります。
(への)
篆書が「縦長の長方形」に
字を収めるのと対称的に、
印篆は現在の書体同様
「正方形」に収めます。
白舟の篆書は
印篆よりの正方形です。
これは言うまでもなく、
「印鑑」に収めるためです。
ですから、
あの「漢字れんしゅうちょう」の
特徴である「正方形のマス目」も、
篆書だったら、
「縦長長方形」
になるんですね(笑)
ちなみに「文字ブ」の看板には、
その印篆から更に派生した
「印相体」という書体を使っています。
印鑑の「縁」に字の線を
つなげた書体です。
同じく白舟フォントで
無料配布されてますので、
興味のある方は合わせてどうぞ♪
先ほどのリンクの
下の方にありますよ。(への)
これまた、混ぜ書きを
楽しむことができます♪
篆書はほとんどの漢字と対応している!
さて、篆書ですが、
「初めて統一された書体」
というだけあって、
現在のほとんどの漢字と
対応しています。
甲骨文字などは、
漢字初期のため、
存在しない漢字も
多いのですが、
篆書ともなると
「部首」も出揃っています。
(つまり、部首分けもできる!!)
ただ、この白舟無料フォントは
教育漢字「1006字」
にしか対応していないので、
お名前によっては、
変換されないかもしれません。
常用漢字が現在「2136字」
人名漢字はもっとですから、
みなさんの中には、
「名前が出ない」という方も
いらっしゃるかもしれません。
その場合は、
ひらがな・カタカナで当てるか、
無料フォントは諦めて、
有料で探すか、
いっそのこと
手書きで書くかしかないですね。
(への;)
図書館の字典で調べるなどすると
載っていると思いますよ。
私のオススメは
白川静さんの字典です。
大小合わせて2つあります。
篆書にない漢字
ただ、それでも
「出ない」という方は、
おそらく「国字」が
使われているのかもしれません。
その名の通り、
「日本で作られた漢字」です。
その場合は出ようがありません。
少なくとも2200年前には
存在しなかった漢字です。
それでも、
新しい漢字・国産の漢字
だと思えば、
親しみが湧くかと思います。(への)
何よりご自身のお名前ですので、
篆書にできなくても落ち込まず、
むしろ誇ってほしいと思います。
でも、いっそのこと
「篆書風にデザインした国字」
を自作してしまうのも手です。
少なくとも手書きなら可能です。
フォントとなると
意外と難しいので、
オススメはしません。
まとめ
- 篆書は2200年前の書体
- 篆書は縦長長方形
- 印鑑の篆書は正方形
- 文字ブの篆書は印相体
以上、「篆書」についてでした。
「草書」については記事を分けて
次の記事で行います。
それでは!(への)/
P.S.
ちなみに、扉絵の文字ですが、
篆書縦書きで「世界」と書いてあります。
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