どうも、ぺのっぺです。
(への)/
今日は「漢数字」について
見て行きたいと思います。
「漢数字」と聞くとあまり新しみが
ないように思えるかもしれませんが、
実は3種類もあるんですよ!
なので、是非、
その三者三「用」の面白さを
見て頂けたらなと思います。
それでは、早速参りましょう!
(への)/
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いつも使う漢数字
いつも私達が使ってる
漢数字といえばコレですね。
一二三四五六七八九十
どれも小学一年の
最初の方で習う漢字です。
画数も少なく覚えやすい。
さて、そんな漢数字ですが、
アラビア数字と違って
位取り記数法ではありません。
二千十六
位を「十」や「千」などの
別個の漢数字で表すので、
数によってケタが
マチマチです。
上の例では、一見アラビア数字と
位が合っているように見えますが、
他の例では…
千九百九十九年
合いません。
なので、
筆算できないんですね。
でもその代わり、
「一〜九」までの漢数字は…
横に並べることで
「九九」を表すことが出来ます。
九九81
アラビア数字と合わせると
見た目にも見やすいですね。
あと、あまり使われませんが、
「零」もあります。
零時零分
ただし、この「零」は、
「位」ではなく、
「ゼロ」それ自体を表すので…、
☓二零一六
筆算には使えません。
まあ、強引に使っちゃっても
いいんですけどね(笑)
コラム:(廿と丗)
さて、何て読むでしょう?
(廿と丗)
ただし、顔文字ではありませんよ。
どうでしょう?
ヒント:廿日 = はつか
そう、
「二十」と「三十」です。
「十」を横に並べた形を
しています。
十十
⇒ 廿 = 二十
十十十
⇒ 丗 = 三十
一文字で「二十」と「三十」を表せる!
カレンダーの日付に
いいかもしれませんね。(への)
「値札」の漢数字
さて、居酒屋などの「値札」には
少し変わった漢数字が使われています。
一
二
〇
円
そう、「零」が「〇」なんです。
零 ⇒ 〇
なので、アラビア数字を
そのまま直すことが出来ますし、
2016 ⇒ 二〇一六
(縦書きも可)
筆算まで出来るんですね。
二〇一六
引 二八
一九八八
このように、
漢数字は「〇」ひとつで
アラビア数字を模倣することも
出来るわけです。
ちなみに、
「〇」ですが、一説によると、
和算で使う算木(さんぎ)の
「□(ゼロ)」に由来している
そうですよ。
それと、「カンマ」ですが、
縦書きの場合は、右上、
小文字の「ャ」と同じ位置に書きます。
「金一封」の漢数字
さて、「金一封」に
使われる漢数字ですが、
これはもっと変わっています。
金
弐
万
円
也
そう、「二」が「弐」なんです。
二 = 弐
画数が多く、
「漢数字の難しい書き方」
といった感じです。
これは「大字(だいじ)」
と呼ばれるもので、
改ざん防止のために
編み出せれた表記法です。
例えば、
ふつうの漢数字だと…
一 ⇒ 二三七十
二 ⇒ 三
八 ⇒ 六
十 ⇒ 廿
廿 ⇒ 丗
と改ざんできてしまいますからね。
でも、「大字(だいじ)」なら、
線を付け足しても改ざんできません。
壱 ⇒
弐 ⇒
参 ⇒
拾 ⇒
(八 ⇒ 六)
中でも、改ざんしやすい
「一二三」と「十」は今の法令でも
(法的な文書においては)
「大字」にすることが決まっています。
壱弐参〜拾
「八 ⇒ 六」は仕方ない(汗)
減額改ざんは出来ますが…
旧漢数字
さて、「大字」は
その外見からよく
「旧漢字の数字」
とされることがあります。
でも、実は違うんです。
上の4つの内、
「壱弐参」は
「新漢字」
「旧漢字」
じゃありません。
そこで、
試しに旧漢字に直してみると…
壱弐参
⇒壹貳參
どうでしょう?
もっと改ざんできませんよね。
また、今の法令では
上の4つにしか使いませんけど、
「四〜九、百、千、万」
もちゃんとありました。
新: 壱弐参
旧: 壹貳參
共:零 肆伍陸漆捌玖拾
佰仟萬
「壱〜拾」は
和風漫画の巻数表示
などにも使われてますね。
特に、「壱」は
「一万円札」に使われています。
でも、「零」*の方は、
日本では大字としては
使われていません。
*中国では「零」を含めた
すべての大字が今も現役です。
一部簡体字や異体字になってますが、
流石は漢字発祥の国ですね。
ただ、中国の漢数字は
日本のものとだいぶ違うので、
別の記事で詳しく扱いたいと思います。
まとめ
- 二千十七
- 二〇一七
- 弐仟拾漆
⇒漢数字は3種類!!
でも、この3種類は
ハイブリットにしても
面白いかもしれませんね。
弐〇十六年 十弐月丗弐日
(2016年12月32日)
お年賀の日付などにどうでしょう?
というわけで、今日はこの辺で。
それでは、また次回(への)/
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コメント♪
こんにちわ(⌒▽⌒)いつも見させてもらってます。
値札の付け方は他の国に比べ日本独自のものが多いいですね。
他の国では偽造防止のために書き方などの工夫があるんでしょうか。
良かったら返信してください。
いつも見て頂きありがとうございます。
>>値札の付け方は他の国に比べ日本独自のものが多いいですね。
おっしゃる通り、日本は値札の種類は豊富ですね。
>>他の国では偽造防止のために書き方などの工夫があるんでしょうか。
偽造防止ではないですが、
算用数字には「誤読防止」の工夫がなされることがあります。
例えば、「0」と「o」の区別のために、
「0」の方に点や斜線を加えたりするなど。
また、欧米では、「1」と「7」が似た書き方をされるため、
「7」の方に横線を加えたりします。
他にもビリヤードでは、
「6」と「9」の上下がわからなくなるので、
上下に横線を加えて区別したりします。
やはり、改ざんだけでなく、誤読を防ぐのも
値札を書く上では結構大事なわけですね。