本家中国語の漢数字は「二・一・〇」が違う!?

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今日は、漢数字の番外編として、

本家中国語の漢数字を

見て行きたいと思います。

中国語の漢数字と聞くと、

簡体字(中国)と

新体字(日本)の

違いしかないように

思えるかもしれませんが…、

実はかなり変わってるんですよ。

特に、

「二・一・〇」

この3つの数字は

日本語のものとは

まるで「別物」です。

論より証拠、早速、

見て行くとしましょう(への)♪

*ただし、

中国語の漢数字といっても

現在では、日本語同様

アラビア数字を使うことが多いそうです。

ですので、株価や値段などの

数字の筆談をなされる場合は、

アラビア数字で書くことを

オススメします。

スポンサーリンク

「二」が2つ!!

まず、「二」。

何と、中国語の漢数字には、

「二」が2種類あります。

ひとつは「二」ですが、

中国語ではこの他に、

「两(両)」の字も使うんです。

特に、次に「単位」が来る場合は

「两」の字でなければ行けません。

なので、

例えば、「2元」は

「两元」

「二元」とは

書かないんですね。

また、中国語では

「百」や「千」や「万」も

「単位」扱いされるので、

「二百」「二千」「二万」は

「两百」「两千」「两万」

と書きます。

この内、

「百」や「千」は

「元」と違い、

「数字」でもあるので、

「二百」・「二千」

と書いてもOKです。

ちなみに頻度は、

两千 > 二千

两百 < 二百

「两千・二百」

が多いみたいです。

ただし、

「万」の方は

「単位」扱いされるので、

「元」同様、

「两万」

としか書けません。

「二万」とは

書けないんですね。

何はともあれ、

「两」の字

数字として使われているのが、

本家中国漢数字の

大きな特徴ということです。

ただし、

「十二」のような

二が後ろに来る数字や、

二千二百の「二百」など

先頭以外のときには

「两」は使えません。

やはり、

「二」の方がメジャーで

「两」の字はマイナーみたいです。

これは日本語と同じですね。

実際、日本語でも

二人とも(メジャー)

両人とも(マイナー)

というように、

両の字の使用は

限定的ですから。

「一」が違う!?

さて、「二」だけじゃなく、

「一」も変わっているのが

本家中国漢数字。

例えば、

「1111」

日本語では

「千百十一」

ですよね。

これが、本家漢数字では

「一千一百一十一」

何と「一」を省略しないんです。

なぜ省略しないのかというと、

これは省略形を可能にするためなんです。

省略形を可能にするために

「一」を省略しない?!

そう、

中国語の漢数字では、

3ケタ以上の場合、

末尾の千や百を省略し、

「一」だけで表すんです。

なので、もし、

「一」を省略してしまうと、

11000

「一万一」

1100

「一千一」

110

「一百一」

などの省略形が

使えなくなっちゃうんですね。

ふつうに、

「万千・千百・百十」

で事足りるように思えますが、

中国語では

「千百十」も「万」と同じく、

「単位」扱いなので、

単体表記は好まれないんです。

実際、日中共通して

単位扱いされる「万」

日本語でも「一」を

省略できません。

一万円札

万円札??

これが中国語の漢数字では

「千百十」の位にも

適用されているんですね。

ある意味徹底しています。

ただし、例外もあって、

「11」は、なぜか

「一十一」ではなく

「十一」です。

おそらく、「十」が

「単位」というよりは

「数」に近い数字だからでしょう。

理由は定かではありません(苦笑)

「〇」も違う!?

そして、「〇」。

中国語の漢数字では

この「〇」も日本のものとは

一風変わってます。

例えば、

「1001」は

日本語の漢数字では

「千一」

「〇」で位取りする場合は

「一〇〇一」

ですよね。

それが、

中国語の「〇」だと…?

「一千〇一」

何と一個。

位取りません。

これは驚きですね。

でも、何だか中途半端な

ハイブリットに見えます。

位取らないのなら、

この「〇」の存在意義とは一体?

実は、この「〇」、

先程の

「数字の省略」

と関係があるんです。

中国語の漢数字では

「千一」

と「〇なし」で書いてしまうと、

「一千一(百)」

つまり、

「1100」の省略形と

みなされてしまうんですね。

その混同をさけるために

入れられるのが

この「〇」なんです。

「位を整える」という意味では

日本語の「〇」と同じですが…、

「位取りのゼロ」

ではないんですね。

あくまで、

「位が飛んでる」

というサインなんです。

「千飛んで一」

といったニュアンスです。

そのため、

「〇」はひとつだけです。

連ねません。

これは位取りならぬ、

「位飛ばしのゼロ」

といったところでしょうか。

また、そのためか、

「〇」は「零」とも書けます。

「一千〇一」

「一千零一」

おそらく、

日本語の「〇」と違い、

連なることがないので、

「零」で書いても字が見づらく

ならないからでしょう。

それにしても、

「千と〇」が併用されるというのは

何とも新鮮ですよね。

おまけ:中国漢数字で2進数♪

さて、そんな奇妙奇天烈な中国式で

2進数をつづると、どうなるか?

試しにやってみました♪

「〇〜一万」までですので、

内容確認がてら、

少し目を通してみて下さい。

(への)

0:〇

1:一

10:十

11:十一

100:一百

101:一百〇一

110:一百一

111:一百一十一

1000:一千

1001:一千〇一

1010:一千〇一十

1011:一千〇一十一

1100:一千一

1101:一千一百〇一

1110:一千一百一

1111:一千一百一十一

10000:一万

何だか、これだけで

数字暗号になりそうですね(汗)

まとめ:2017はどう書く?

  • 「二」が2種類!
  • 「〇」が位飛ばし!
  • 「一」が省略できない!

以上、三点を踏まえると、

「2017」は…?

两千〇一十七

两千零一十七

何だか文字化けならぬ

「数字化け」に見えますね(笑)

というわけで、今日はこの辺で。

それでは、また(への)/

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする