どうも、ぺのっぺです!
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前回は6通りの中から
「ル」の字を1つ選びました♪
12回目の今日は
「ヲ」の字を選んでいきます!
それでは、早速参りましょう!*
*Koin 変体仮名さんに
掲載されている種類の中
から選んでいます。
実際の変体仮名は
もっと種類が多く、
書き方も多様ですが、
収拾がつかなくなるので、
Koin変体仮名さんに
掲載されている中から
選ぶことにします。
現代ひらがな・カタカナモデル
まず最初に、
現代のひらがな「を」と
カタカナ「ヲ」の元になった
変体仮名を見てみましょう!
遠(を)
遠⇒
⇒を
(現代ひらがなは漢字から
変体仮名を経由して出来上がった!)
ひらがなの「を」は「遠」の字がモデル。
「遠」は普通「エン」と読みますが、
呉音は「ヲン」なので
「ヲ」の仮名に使われます。
そう、「久遠(クヲン)」の
「遠(ヲン)」ですね。
なので、この字を選ぶと
「遠い昔に想いを馳せている様」
を表せます。
ということは、
「馳(チ)」の字と合いますね♪
ちなみに、「久遠」は
仏教用語でもありますよ。
乎(ヲ)
乎⇒ヲ
(カタカナは漢字の部首を取って
変体仮名とは別に直接できた!)
乎⇒
⇒Ø
普段使われないこの「乎」の字。
音読みは「点呼」の「呼」と同じ
「コ」です。
でも、なぜか「ヲ」の仮名なんですね。
というのも、漢文のテニヲハである
「乎古止(ヲコト)点」に
使われていたから。
そのまんま助詞の「を」を表せます。
助詞の「を」なので、ちょうどいいですね。
第3の仮名たち
続いて、第3の仮名(造語)
現代のひらがな・カタカナに選ばれず、
歴史の影に消えていってしまった
本当の変体仮名たちです…。
光を当てて、見てみましょう!
緒
緒⇒⇒Ø
(第3の仮名は現代仮名にない)
「緒方さん」の「緒」の字。
下駄の「鼻緒」もこの漢字です。
何かの「結び」は、何かの「縁」や
「をはり(おわり)」を意味します。
なので、12文字目の「結び」としても
ピッタリですね。
また、余談ながら、
ヒエログリフの有名なアンク杖は
「鼻緒の結び目」と考えられ、
「命」や「花」の意味で使われてます。
イロハ歌の内容とも合うので、
古代エジプト好きの方はそれを意識して
選んでもいいかもしれません。
越
越⇒⇒Ø
(第3の仮名は現代仮名にない)
「越える」の「越」の字。
音読みはもちろん「エツ」ですが、
「ヲ」の仮名に使われます。
実は「落ち度」は
「越ち度」とも書くんです。
ただそれでも読みは「オチ」ですが、
なぜか「オ」ではなく、
「ヲ」に使われているんです。
イロハ歌は有為の奥山を
「越える」歌なので、
前半のこの時点に「越」の字を
置くのもありです。
惡(悪)
惡(悪)⇒⇒Ø
(第3の仮名は現代仮名にない)
「憎悪」の「悪」の字。「惡」は旧字。
文字通り、いい意味ではないですが、
どんなに素晴らしい花や紅葉も
やがては散ってしまう・・・
その無常さを「無情さ」として
憎んでいるなら、
この字を選ぶのも十分ありです。
また、「悪」の字は
「ア」の仮名でもあるので、
後半に出てくる「あさき夢」が
「悪しき夢」と掛けられます。
ただ、この場合は、
「作者が」というよりは
「自分が無常さを憎んでいるか?」
で選んだ方がいいでしょう。
もちろん、掛ける場合は、
「ア」の仮名も「悪」の字を
選ぶといいですね。
まとめ
以上、全7通り!
「イロハニホヘトチリヌルヲ」で
2,288,885,760*7
=全16,022,200,320通り!
さて、みなさんは
どの仮名を選びましたか?
今回のポイントは
「散りぬるを」の解釈
でした。
七五調の切れ目の12文字目ですし、
そこにどういった情感を持ってくるか?
でどの字を選ぶか変わってきますよね?
「遠い」昔に想いを馳せてるのか?
はたまた、そうした想いを
「越えて」行こうとしているのか?
あるいは、無常さを「憎悪」しているのか?
または、情感というより情景に寄せて
花や葉が散ってしまう「結び目(緒)」
とするのか?
もちろん、そういったのを
全部引っくるめてシンプルに
「乎(ヲ)」で〆るのもいいですね♪
〜〜〜
さて、文字ブとしては
「惡(悪)」の字を選びます。
理由は3つ!
①無常さに無情さは禁じ得ないと思うから
②「あさき夢」と「悪しき夢」が
掛けられるから
③『るろうに剣心』に
「悪一文字(惡)」が出てくるから
〜〜〜
というわけで、12回目の今日は
「ヲ」の字を選びました!
次回は「ワ」の字を選んでいきます。
それでは、今日はこの辺で。
また次回お会いしましょう!
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