ヒエログリフで書かれた学級日誌を解読してみました!

どうも ぺのっぺです。

(への)/

今日は「ヒエログリフ」で書かれた

学級日誌を解読してみました!

まずは、こちらの外部リンク

(ツイッター)をご覧下さい!

べいたん(@Iari0a)さんが

先生との学級日誌を読めないような

古代文字や人工文字で書いた、

というものです。

その中の一つが今日の主役:

「ヒエログリフの学級日誌」

になります。

解読結果だけ知りたい方は

こちらのPDFをご覧下さい。

それと、ツイッターの方ですでに

一部解読されている方もいます。

<先ほどのリンクのすぐ下!>

なので、この記事では、過程も含め、

全文を解読して行きたいと思います。

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解読!

まずは、このヒエログリフが

どのように使われているか?

見てみましょう。

というのも、ヒエログリフが

「表意文字」「表音文字」

組み合わせて使う文字だからです。

両者が併用されているかもしれません。

…でも、見た所、

漢字の部首のような働きをする

部首グリフ(「決定詞」の文字ブでの呼称)

がないようなので、

「表音文字」として

使われていると判断できます。

部首グリフ(決定詞)がないと、

ヒエログリフのような

「子音だけを表す表記」

機能しないからです。

日本語でいうなら、

夢と闇の区別がつかないような状態。

YM目夢  YM夜

YM??

なので、ローマ字として

使われていると判断できます。

YUME夢  YAMI

ローマ字なら、単体でも

言語の発音を書き分けることが

できるからです。

もちろん、判じ絵のように、

仮名として使われてる可能性も

ありますが…、

湯目夢 矢実

字種の数から言って、

ローマ字だと判断できます。

なので、まずはローマ字に直します。

「f・h・x」が同字異音として

使われているので、前後の文脈に

注意しながら読み分けて直します。

次に、この結果から

「言語」を特定します。

ローマ字として使われているので

古代エジプト語ではありません。

考えられるのは、日本語か英語か…

あるいは、ヒエログリフを解読した

シャンポリオンの母語:フランス語!

…でも、どうやら、英語のようです。

このままでは、読みづらいので、

分かち書きなどをし、形を整えて行きます。

そして、最後に、日本語に翻訳!

以上が解読結果になります。

一部の訳について

「Thanks for hieroglyphics

with me.」の部分ですが…、

「thanks for〜」がどうやら

「〜のおかげ」というニュアンスらしいので、

「私と一緒の象形文字のおかげ」

と訳しました。

これに伴って、前文の

「Today it was very hot.」

「暑かった」ではなく、

「アツかった」としています。

日誌に象形文字(hieroglyphics)

を使ったおかげで、天気だけでなく、

気分も熱かった。

そう両方の意味が込められていると

解釈しました。

深読みかもしれませんが…(汗)

なぜ、解読できたのか?

なぜ、解読できたのかと言うと、

実はこのローマ字ヒエログリフに

見覚えがあったからです。

それが、こちらのフリーフォント!

↓↓参考元と思われるサイト>

べいたん(@Iari0a)さんは、

このフォントを暗記し

自分のものにしたんですね。

普通この手のフォントは

手書きでは使いません。

手書きでは、

不便な物が多いからです。

画数が多かったり、

鉛筆では書きづらかったり…。

しかし、べいたん(@Iari0a)さんは、

このフリーフォントに目をつけ、

日誌として活用したんです。

いやはや、スゴいですね!

(のへ)/

読ませない工夫いろいろ!

それにしても、この日誌は

随所に読ませない工夫が

されていますよね?

日本語ではなく、

英語で書いてるあるのは勿論、

教科名を「J-his(日本史)」

と省略したり、

天気の欄を

「sun(太陽=晴れ)」

と表したり、

なかなか読めないように

一捻り加えてあります。

何より、参考フォント!

もし、一般的な入門サイトにある

名前用のヒエログリフを使ってたら、

先生にネットで調べられ、

すぐ解読されてしまったでしょう。

でも、マイナーなフリーフォントを

参考に手書きにしたので、

先生に読まれることはありませんでした。

もちろん、頑張れば

このフリーフォントを知らなくても

解読できるにはできますよ。

でも、結構、

根気のいる作業になります。

それこそ、

ホームズの「踊る人形」のように、

「T」と「E」から求めて…

「the」を特定し…「h」から云々…。

日本語のローマ字なら

母音から特定し云々…。

でも、先生にそんな時間は

ありませんよね…。orz

ヒエログリフじゃない!?

でも、文字ブにお越しの皆さんなら

お気付きかだと思いますが…、

これは、ヒエログリフでは

ないですよね?

何だか、

ヒエログリフの入門書で習うのと

「字面(絵面)」が違います。

そう、ローマ字との対応が

おかしいんです。

メンフクロウやライオンは

合ってるけど、

  M  :  L

ウジャト眼が「D」って…

   D

…それもそのはず、

この文字はヒエログリフではなく、

「メロエ文字」という

全く別種の文字だからです。

ツイッターでも、すでに

このことを指摘されている方がいます。

↓↓こちらのリンクの下の方!>

確かに、ヒエログリフを参考にして

作られた文字ではありますが…、

メロエ文字が作られたのは、

紀元前200年頃(2200年前)。

対し、ヒエログリフは

紀元前3200年頃(5200年前)。

つまり、3000年も後!

なので、ヒエログリフより

だいぶ後の文字なんですね。

(それでも漢字の篆書と同年代!)

何より、文字のシステム面が

かなり違います。

ヒエログリフが「表音文字」

「表意文字」を組み合わせた

「表語文字」なのに対し、

メロエ文字は、ウジャト眼を含め

すべて「表音文字」

漢字と万葉仮名ぐらいに

違っているんです。

ヒエログリフとメロエ文字比較!

参考までに、メロエ文字を

ヒエログリフに置き換えた日誌も

載せておきますね!

もちろん、部首グリフ(決定詞)は

ありません。

あくまで、

メロエ文字の内容をそのまま!

ヒエログリフのローマ字に

置き換えたものです。

<使用フォント>

ただし、変換はローマ字準拠ではありません。

こちらの変換表を参考にして下さい。

それと、「O」に当たる

ヒエログリフがないので、

こちらのヒエログリフのフォントを

併用して補っています。

シルエットですが、バランスのいいのが

他に見つからなかったので…。m(_ _)m

書字方向の違い!

また、余談ですが…、

メロエ文字とヒエログリフは

書字方向と読む順番が

ちょうど真逆です。

ヒエログリフが

動物の頭からお尻に向かって

書いて読んで行くのに対し、

左から右へ「ML」→

メロエ文字は

動物の顔の向いてる方に向かって

書いて読んで行きます。

←右から左へ向かって「LM」

つまり、アラビア文字や

昔の看板の仮名文字や漢字のように

「右から左に」書いて読むんですね。

文字に向かって読むか?

文字の向いている方へ読むか?

「象形文字」ならではの

解釈の「揺れ」、なのかも

しれませんね。

日誌の書字方向!

さて、日誌のメロエ文字ですが、

ヒエログリフと同じように、

動物の頭からお尻に向かって

書かれていました。

この記事では、これに倣って、

「そのまま」表にしました。

なので、ローマ字と同じように

「左から右へ」読んで行きます!

左から右へ「ML」→

フォントで書字方向を再現!

ちなみに、フォントですが、

「左から右へ」しか打てないので、

メロエ風に「右から左へ」

読ませて行きたい場合は、

単語のつづりを「逆さ」にして

打っていくしかありません。

←右から左へ向かって「ML」

ワープロの設定で

どうにか出来るかもしれませんが、

今のところはわかりません。

ちなみに、ヒエログリフの場合、

反対に書きたいときは、

文字を左右反転させて書きました。

ただ、このフォントには、

反転字体がないので、

打ったのを一度、画像に

直してから反転しています。

でも、先ほどの「O」の代用に

使ったシルエットフォントなら、

「大文字のシフト押し」

反転字体にできます。

←右から左に「LM」

ただ、書字方向はそのままなので、

反転字体にしただけでは、

文字の「並び」まで

反転してしまいます…。orz

←右から左に「LM」

意図したのと並びが逆!

そこで…

↓↓反対に打つ!

←右から左に「ML」

なので、

このシルエットフォントも

先ほどのメロエ文字フォント同様、

つづりを反対にして打たないと

行けないんです…。orz

結構、面倒ですけど、仕方ありません…。

でも、「手書き」なら

関係ありませんよ!

利き手の反対で書けば、きっと!

利き手と鏡写しの鏡文字が書けると

思います! 多分…(汗)

…というより、結局、

普通に打ったのを画像に直してから

左右反転させた方が早いですね(笑)

追記①:実は縦書き!?

(2018/06/22)

すみません。もう少し調べたら、

何と、「縦書き」だったことが

わかりました。m(_ _)m

【メロエ文字】←↓

右の行から縦に「LDK AIU」

動物の顔の向いてる方に向かって

行を進めて行く。ヒエログリフと逆!

右から左へ横書きされたのは

後述する「草書体」の方であって、

こちらの「楷書体」では

ありませんでした。

すみません。m(_ _)m

一応、ヒエログリフの縦書きとは

顔の向きに対して、行の進む方向が

ちょうど、真逆になりますが…、

【ヒエログリフ】↓→

左の行から縦に「LDK AIU」

動物の頭からお尻に向かって

行を進めて行く。メロエ文字と逆!

横書きではありませんでした…orz

でも、行の進む方向が丁度

「日本語と同じ」になるので、

これはこれで使いやすいかと

思います。

ただし、フォント上では、

あくまで「欧文扱い」になるので、

ワープロで縦書きにすると、

字が90度回転してしまいます…orz

なので、やはり、手書きで行くしか

ないようです…;;

まとめ

ヒエログリフではなく、

「メロエ文字」で書かれた日誌。

しかも、「英語」

読めぬ、読めぬぞ〜!!

ちなみに、このメロエ文字には

「草書体」もありました。

ヒエログリフを「漢字」、

メロエ文字楷書体を

「万葉仮名」とするなら、

メロエ文字草書体は

「仮名」に当たりますね。

それと、フリーフォントもあります。

書字方向と読む順番は

楷書体・草書体どちらも

「右から左へ」ですが…、

これも「左から右へ」しか

打てません。orz

早速、楷書体の日誌を

草書体に直してみました♪

書字方向と読む順番は

「左から右へ」ですが…、

でも何だか、こっちの方が、

書記っぽいですよね!

メモ書き体ならではの

生活感があるように思います。

実際、こちらの草書体の方を

専ら使っていたそうですよ!

楷書体の方はあくまで記念碑など

フォーマルな用途に使われていた

みたいです。

というわけで、今日はこの辺で。

それでは、また。(への)/

他の古代文字・人工文字の日誌にも

今後挑んで行けたらと思います。

P.S.「:(f・h・x)」について

メロエ文字楷書体・草書体

フォントの「:(f・h・x)」

の文字ですが…、

これは「単語区切り」です。

メロエ文字はローマ字と違って、

単語を分かち書きしないので、

単語を切るのに使うんです。

でも、このフォントでは

「f・h・x」

3文字に当てられてます。

日誌でも、これに倣って、

この3文字には「:」

使われていました。

なので、ローマ字として使うときは、

文脈で読み分けないと行けません。

また、このフォントには、

本来のメロエ文字の発音とは

異なる当て方をしているものも

結構あります。

例えば、ウジャト眼ですが、

これは本来「z」の発音。

それが、このフォントでは

「d」に当てられています。

詳しくは、こちらの画像を

ご参照ください。

 

追記②:ローマ字じゃない!?

(2018/06/23)

それと、文字の発音表記の仕方も

ローマ字ではありませんでした。

どうやら、

インドの文字に多く見られる

「アブギダ」という発音表記に

近かったようです。

例えば、

「k」(カモ)単体なら「カ」、

次に「i」(人)が来れば「キ」、

「u」(牛)が来たら「ク」になる、

というふうに。

右から順に「k(a)・ki・ku」

と読む。

丁度、仮名の五十音図のように、

「ア段」を中心に「イ段」や

「ウ段」といった他の段を

派生させて表す発音表記なんです。

なので、ローマ字ではありません。

なので、前に挙げた上の図も、

「LDK  AIU」ではなく、

「L(a)D(a)K(a)  AIU」

それと、メロエ文字の発音解釈も

資料によって2通りの見解がある

ことがわかりました。

1つは、前にご紹介した

メロエ文字一覧①

ウジャト眼が「z」の発音の

やつですね。

こちらでは「(a)」の表記は

されてません。

もう1つは、先程ご紹介した

メロエ文字一覧②の方!

これだと、ウジャト眼の発音は、

「d(a)」「r(a)」になってます。

これなら、「(a)」を除いて、

メロエ文字フォントと概ね

発音が一致しますね。

どちらが新しい見解なのかは

ハッキリとは言えませんが…、

「(a)」表記があるので、

おそらく、メロエ文字一覧②

の方でしょう。

ただ、どちらにしろ、

メロエ文字フォントと

実際の文字の発音には、

多少なりの差異があるようです。

メロエ文字一覧②の方が

メロエ文字フォントと多く

一致するものの…、

「v」など明らかに

当て字ですからね…。

どちらの資料でも「te」!

何はともあれ、

ローマ字ではないわけです。

でも、これだと、英語などの

外国語転写には向かないですよね。

というのも、

子音単体の発音を

表記できないからです。

なので、ヒエログリフ同様、

ローマ字へ転用してしまうのも

アリでしょう。

というより、もうすでに

メロエ文字フォントが、

ローマ字に転用しちゃってますね(笑)

でも、手書きで転用する場合は、

縦書きじゃなくても、是非!

「右から左」に横書きしてみて下さい。

そうすれば、メロエ文字は

顔の向いてる方に向かって行く、

何よりも「前向きな文字」

なれるからです。

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