甲骨文字は漢字の元祖!でも絵文字より記号に近い!

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今日は、漢字の元祖こと、

「甲骨(こうこつ)文字」について

見て行きたいと思います。

スポンサーリンク

甲骨文字とは?

まず、甲骨文字とは

今から三千年以上前、

古代中国、殷(いん)王朝の時代に

使われていた漢字の元祖です。

天子(王様)が世の吉凶を

占うために使っていました。

そのため、字種は少なく、

使用場面もかなり限定的でした。

交易などに使われるようになるのは、

次の周王朝の時代になってからです。

なので、当時はあくまで

占い専用の文字だったんですね。

甲骨文字の無料フォント♪

さて、名前と説明だけでは

まだイメージがよく湧かないかと思うので、

早速、無料フォントを見付けて来ました。

書道部でご紹介した

「白舟フォント」さんです。

文字種は少ないですが、

甲骨文字を打つことが出来ます。

甲骨文字を試し打ち!

それでは、早速、

次の単語を試し打ちしてみましょう!

火山

ka-zan

何と「火」「山」はそっくり!

並べ替えてもわかりません。

ka-zan

というより、むしろこれは

恐竜の足跡に見えますね。

kazan

hito

誕生当初から棒人間よりシンプル!

人の字をここまで簡単に書けるのは、

世界広しと言えども漢字だけ!

あのアルファベットでさえ、

数文字はかかってしまいます。

hito・human

でも、漢字なら、

たったの「一文字」。

それも「2画」です。

これは驚きですね。(への)

hana

なんと、「自」分。

日本人はよく、

自分を指すときに、

「鼻」を指すので、

外国の方に

「私 = ノーズ」

と誤解されます。

でも、漢字の由来を見れば、

そこも解決!

自分の「自」は

もともと「鼻」の意味でした。

「鼻」の象形文字だったんです。

それが、「自」の意味に

使われるようになったので、

区別のために、

「鼻」という字が作られたんです。

パーツを新たに加えて

別の字を作ったわけですね。

こういうのを

「繁文化(はんぶんか)」

といいます。

何だか簡体字とベクトルが

逆向きなのが、面白いですね。

実際、簡体字の反対語は

「繁体字(はんたいじ)」ですし…。

yon

なんと、「四」角じゃありません。

「一」が4つ

でも、西洋のローマ数字も

昔は「IIII」だったので、

これは東西共通の変化ですね。

ちなみに、「四」の字は

「シ」の音読みが示す通り、

息を「シー」と吐く

口の形に由来します。

「発音」が同じだったため、

「四」の字が「4」の意味に

当てられたんです。

漢字は元から記号的!

こうして見ていくと、

漢字は誕生当初から

抽象化が進んだ文字

だったことがわかりますね。

ヒエログリフやトンパ文字といった、

他の象形文字と比べると、

星座や棒人間のような

記号的デザインをしています。

そのため、

覚えないと、見ただけでは

何の象形文字かわかりません。

なので、

絵文字というよりは

記号に近いんですね。

ただ、顔のパーツだけは

絵文字に近かったみたいです。

cao

顔の形に配置してるから

なのかもしれませんが…。

ただし、「口」はもともと

祝詞(のりと)を入れる

「器(サイ)」の象形なので、

顔のクチではありません。

なので、由来を重視するなら、

口抜きの方がいいですね。

そのまま、アイマスクに出来ますし。

甲骨文字の名前の由来☆

さて、甲骨文字の名前は、

亀の「甲」羅や牛の脚の「骨」

彫られたことに由来します。

亀甲獣骨文字

(略して)

甲骨文字

というわけです。

和紙に毛筆で書くイメージの

「漢字」ですが、

もともとは、

亀の甲や牛の脚の骨に

「彫られる文字」だったんです。

当時はまだ「紙」が

発明されてませんでした。

甲骨書道はファンタジー♪

なので、時折、

書道で書かれる

「甲骨書道」は、

ある意味

「ファンタジー」

なんですね。

当時は、和紙どころか、

毛筆や墨もなかったですし。

それに、使用目的まで

吉凶占いではなく、

「芸術目的」なのですから、

当時からしたら、

とても信じられないことです。

それこそ、ファンタジー、

「夢物語」です。

ただ、これを言うと、

篆書書道の段階で

すでにフィクションですし、

文字フォントそのものが

筆記用具と筆記媒体を超えた

壮大な冒険譚になっちゃいますね(笑)

白舟甲骨フォントはお年賀にも♪

ところで、白舟甲骨フォントですが、

字種が少ないながらも、

曜日や数字、干支、体のパーツ

などなら打つことが出来ます。

なので、

カレンダーや時計、年賀状

の作成に使うことが出来ますよ。

ただし、名前変換は難しそうです。

甲骨文字自体の字種が

そもそも少ないですからね。

まとめ

甲骨文字は

漢字の元祖

でも、誕生当初から

絵文字より記号的!

そのため、覚えないと

何の象形文字かわからない

以上、漢字の元祖、

「甲骨文字」についてでした。

というわけで、今日はこの辺で。

それでは、また(への)/

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント♪

  1. おう より:

    良い記事ですね。しかし中国研究会の私に言わせるとまだまだ。

    白川先生の書をより読むか
    甲骨文字のLINEスタンプがあったので是非参考にされたし。
    https://store.line.me/stickershop/product/1379007/ja

    • ぺのっぺ より:

      おう さん。
      お褒め頂きありがとうございます。

      貼っていただいた甲骨文字スタンプのリンク、
      大変参考になりました。

      この記事では親しみやすいように、
      漢字の呪術的な成り立ちにはあまり踏み込みませんでしたが、
      記事を分けて、取り上げていきたいと思います。

      ご指摘の通り、いろいろと至らないところはありますが、
      これからも努めて参りたいと思います。