人魚姫の「声」について文字ブなりに考察してみる♪

人魚姫概要

人魚姫は足と引き換えに声を失う。

王子に想いを告げるために。

しかし、王子は別の人を

命の恩人と勘違いし、

愛してしまう。

それゆえ、人魚姫は

王子に想いを告げられぬまま、

泡となって消えてしまうのだ…。

以上が人魚姫のお話の概要である。

息があれば…

しかし、本当に人魚姫には、

想いを告げるすべがなかったのだろうか?

いいや、あったはずである。

「声」などというものは、

ただの「声帯振動」に過ぎない。

「母音」に過ぎない。

まだ、無アクセントの

「子音」が残っているではないか!

たしかに、濁音には

「声帯振動」が必要である。

しかし、「無声音」

いや「清音」でも、

伝えられることがあったはずである。

少なくとも、「日本語」なら。

「標準語」*なら。

語末の清音の「イ段」

「ウ段」「無声化」する。

「キ」「ス」は標準語では

「声帯振動」を伴わなくても、

発音可能である。

つまり、「声」がいらない。

「息」だけで良いのだ。

それなら、ちゃんと、

伝えられたはずである。

あの一言なら言えたはずである。

「誰が助けたか?」

などということは、

この際どうでもよい。

単純に、あの一言を

言えばよかったのだ。

声なき声で。

「スキ」と…。

声なき声

いきなり、何だと

思われるかもしれませんが…、

文芸部なので、それっぽいものを

書いてみました♪

お話にするには

文才がないので無理でしたが…(笑)

でも、文字ブにお越しの皆さんなら、

この「母音の無声化」よりも、

もっとよい手段を思い付きますよね?

それまた、「声なき声」なのですが、

それは一体何でしょうか?

そう、「文字」です!

これぞまさしく「声なき声」

「息」すらいりません。

これなら、人魚姫でも、

想いを伝えられたでしょう!

もちろん、誤解を解くことも

できたはず!

なぜなら、文字を書くのに

「声」はいらないからです。

最悪、「手」「砂」

さえあれば、間に合います。

それに「手」なら、

「足」と違って、

練習なしで使えたはずですしね。

「識字率」とか言われると

台無しですが…、

「文字」なら声がなくても

伝えられます。

あるいは「絵」でも、

良かったかもしれません。

諦めるには早すぎる!

それにしても、

こういう悲劇ものは、

早とちりが大体の原因ですよね。

あきらめるには、

早すぎるんですよ!

推理物の害者だって、

もう助からないとわかっているのに,

「ダイイングメッセージ」

必死になって残すんですよ!

命を捨てるほどに想っているなら、

言葉に代わるコミュニケーションを

捻くり出すべきです。

ノンバーバルコミュニケーション

(非言語コミュニケーション)

じゃないですけどね。

「声」がなくても、

「息」「舌」さえあれば、

「子音の清音」は発音できるので、

ノンバーバルコミュニケーション

の身振り手振りと合わせて、

物言わぬ害者よりも

相当なことを伝えられたはずです。

さすがに、呼吸がエラ呼吸で、

「息」すら無理だった…、

なんてことはないでしょうに…。

まあ、「文字」なら、

エラ呼吸でも大丈夫ですが…。

もういっそのこと、「手話」

でも良かったんじゃないでしょうか?

または、「モールス信号」

「ぷぷぷくぷ(ス)・ぷくぷくく(キ)」

と母音の無声化を利用して伝えるとか!

(ただし、これは日本語の標準語準拠!)

やはり、人魚姫は諦めるのが、

早かったような気がしてなりません。

キスもできる!

ちなみに、

「スキ」をひっくり返した「キス」も、

英語ではなく、日本語の標準語で読むと、

母音が無声化します。

なので、スキとキスを掛けた

「スキスキス・・・」

人魚姫でも囁くことができるんです!

ただし、ポニョみたく

「スキー!!」と伸ばすには

声帯振動が必要になっちゃいます。

やはり、愛を叫ぶには、

「声」が必要みたいです。

でも、ささやくだけなら、

「声」がなくても出来るんです。

「息」てさえいれば!

以上、人魚姫:文字ブ考察でした。

m(_ _)m

p.s.泡になったのはなぜ?

人魚姫が泡となって消えたのは、

「誤解を解けなかったから」

とするのが一般的な解釈です。

でも、私はそれ以上に、

「気持ちを伝えることすら

できなかった」というのが

最大の原因だと思っています。

そもそも「声」と引き換えに

「足」を得た当初の目的は

「王子に愛を告げるため!」

例えるなら、

連日徹夜で受けに行った試験に、

筆記用具を忘れて何もできずに

終わってしまったような「無念さ」でしょうか?

何だか例えがひどいですが…、

「何もできない」ということほど

「無念」なことはありませんよね?

仮に「声」があったとしても、

誤解を解けるとは限りません。

信じてもらえないかも

しれないからです。

でも、何かしらできれば、

受けて落ちた試験のように、

どこか納得が行くものです。

いうなれば、「残念さ」

「無念さ」の違いでしょうか?

だから、「助けたのが誰か?」

ということではなく、

「好きだという気持ちを

伝えられなかったこと」こそが、

人魚姫が泡になることを選んだ

最大の原因なんじゃないかと

思うわけですね。

なので、

そこさえクリアできれば、

人魚姫は誤解が解けなくても、

自ら泡になることは

選ばなかったはずです。

その代わり王子を刺す!w

まあ、魔女との契約が

「何かを伝える

一切の手段としての

声を禁ずるもの」

だったとしたら…、

「文字」すら

アウトなんですけどね…。

または、

「伝えようとする

意志そのもの」とか!

ただし、これは解釈によります。

*「標準語」と「共通語」

「標準語」は最近、

「共通語」と言い換えられて

来ています。

方言話者にとって

「標準語」というのは、

かつての「方言弾圧」

彷彿とさせるからです。

ただ、この記事では

通りの良さから「標準語」

という語彙をあえて使用しています。

また、「母音の無声化」

標準語に見られるものですが、

方言によっては同様の現象が

あるかもしれません。

↓↓詳しくは下記リンクをご参照下さい。

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