アラビア数字にはカンマの罠が仕掛けられている!!

どうも、ぺのっぺです。

(への)/

今回は前回頂いたコメントをもとに、

「アラビア数字の弱点」

さらに掘り下げて行きたいと思います。

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カンマの仕様が不便!

前回、コメントで

>>また、カンマは1000単位で区切っているのに対し、頭の中では万単位で数字を区切っていることで、混乱を招くと考えます。

というご指摘を頂きました。

コメントくださったゴルフワンさん、

ありがとうございます。m(_ _)m

さて、コメントですが、

「アラビア数字の巨大数の読みづらさ」

に関するもので、

「カンマ」の仕様が不便!

という内容でした。

確かにゴルフワンさんのおっしゃる通り、

カンマの千区切りは英語の習慣なので、

日本語の漢数字とは合いませんよね。

漢数字は万区切りの4輪駆動

英数字は千区切りの3輪車

でも、これはある種の

「ダブルスタンダード」になってますよね。

書く数字と

読む数詞の不一致

これのせいで

「0」を打ち間違えた!

という経験をお持ちの方も

少なくないでしょう。

ただそうなると、

「巨大数の読みづらさ」とは、

結局

日本語の問題

ということになりますよね。

(への;)

少なくとも英語では千区切りなので、

日本語ほど読みにくくはないはずです。

英語でカンマを読む!

というわけで、早速、

英語で検証してみたいと思います。

前回同様、

「京」を例に取って見て行きましょう。

一京 = Ten Quadrillion

   = テン・クァドリリオン

「一京」は英語では

「Ten Quadrillion」です。

クァドリリオンは

ミリオン、ビリオン、トリオン、

の次の位です。

くわどりりりおん?

確かに、発音はしづらいですが、

でも、

10,000,000,000,000,000

「Ten」の部分が

カンマ区切りと一致するので、

読みづらくはないですね。

10 Quadrillion

10クァドリリオン

「Ten」を数字に直せば、

漢数字さながらです。

ただ、「っつづり」が長いですね。

(への;)

10,000,000,000,000,000

Qr   Tr   Bi    Mi    Th    On 

= 10Qr

適当に「2文字」で略してみましたが、

漢数字ほど、わかりやすくはなさそうです。

でも、日本語のときと違って、

そこまで読みづらくは

ありませんでしたね。(への)

まあ、それもそのはず!

「カンマ」とは元来、

位を表す漢数字のように

巨大数を読みやすくするために

付けられたものだからです。

つまり、

「巨大数の読みにくさ」とは結局、

「カンマ仕様の違い」が原因

ということになります。

別の言い方をすれば、

日本語にとっては

不便さの原因である

「カンマ」が、

英語にとっては

便利さの理由になっている

ということなんです。

何とも皮肉ですよね。(への;)

カンマを日本式に切る!

さて、今度はカンマを

日本語用にシフトさせて

読んでみましょう。

もっとも、戦前は

この区切り方だったそうですが…。

1,0000,0000,0000,0000

漢数字ほどではないにしろ、

かなり読みやすくなったのでは

ないでしょうか?

もちろん、英語圏の人は

反対に読みづらくなっているはずです。

1,0000,0000,0000,0000

京 兆 億  万  一

英語圏の人は実質こういう感覚で

やりとりしているんわけなんですね。

(への)

漢数字と互角の英数字

それでも、英数字は漢数字に比べると

「巨大数の表記」が苦手のようです。

でも、英数字にも

漢数字に相当するものが

実はあるんです。

それが、「ギガ速!!」

「テラバイト」でお馴染みの

「国際単位系(SI)の接頭辞」です。

この名称自体は聞き馴れませんが、

「メガ」「ギガ」なら

聞いたことがあるかと思います。

それでは早速、見てみましょう。

SI接頭辞では

「一京」「10ペタ」なります。

一京 = 10P

   = 10ペタ

10,000,000,000,000,000

 P     T    G     M      k  

ペタ  テラ   ㌐  ㍋  ㌔

= 10P

どうでしょう?

先ほどの「クァドリリオン」に比べて、

読みもつづりも短く、

コンパクトになったのではないでしょうか?

これなら、

覚えやすく、書きやすく、読みやすく、

何より、間違えづらいですよね。

あっ、でも、これは正確には

英数字じゃないですね(への;)

指数は漢数字より斜め上!

でも、アラビア数字には

まだアレが残っています。

アレです。

アレとはズバリ、

「指数」

です。

これを装備することで、

アラビア数字は巨大数の表記でも、

漢数字を「卓越」するんです。

一京 = 1016 = 10の16乗

「指数表示」を使うことで、

巨大数でもコンパクトに

表記できるようになります。

これなら、

「0」を数える必要もありませんし、

カンマ仕様の違いも関係なくなります。

何より、

「0」を数えなくていいので…、

位の大きさを正確に

伝達できるようになっています。

10,000,000,000,000,000 

何となく大きい

一京 

大きさは見た目ではわからない

1016 

大きさが正確に読み取れる

まとまった数にしか使えないため

金額に転用できない

のが玉に瑕(きず)ですが…、

「0」が書き切れないほど

大きな巨大数でも、

カンタンに表記できるというのは

やはり、アラビア数字の威力でしょう。

それでもカンマは読みづらい!

ただ、それでも

カンマは読みづらいですよね。(への;)

指数表記では

細かい金額を表せないので、

根本的問題解決になってませんし。

もちろん、表せないわけではないですが、

かなり読みづらいものになります。

2兆5000億円

= ¥ 2・1016 + 5・1015

どこかのローマ数字みたく、

「数式」になっちゃうんです。

少し細かい金額でこうなので、

1の位まで割り出したら

どうなることやら…

これでは、どんぶり勘定しか出来ません。

どうりで金額表記に転用されないわけです。

それなら、

国際単位系ではどうかというと…、

カンマ仕様の違いが

ひそかに健全なので、

結局、頭の中で位を

翻訳する羽目になります。

キロが千、メガが百万、

ギガが十億、テラが兆、

ペタが千兆…

テラが「兆」なのは、

いいんですけどね。(への;)

どうやら、

アラビア数字が苦手とするのは、

「巨大数」ではなく、

「細かい数字」だったようですね。

アラビア数字では

細かい数字を読み違いやすい

もちろん、

「カンマ仕様の違い」

最大の障壁ではありますよ。

ただ、それ抜きで考えても、

アラビア数字が漢数字に比べて

「誤読しやすい」のは事実でしょう。

二兆五千億円

2,5000,0000,0000円 

2,500,000,000,000円

このように見ていくと、

日本でアラビア数字と

漢数字のハイブリットが

使われているのは、

何もカンマ仕様の違いだけが

原因ではないように思えます。

 2兆5000億円  

何より、ハイブリットにすることで、

漢数字単体のときよりも

細かい金額キレイに表せますしね。

二兆五千三百八十四億円

2兆5384億円

また、ハイブリットだと、

「億」や「兆」などの

「位を表す漢数字」が、

「カンマ」のように、

「位を切る働き」をしてくれます。

しかも、

「0」を数える必要がないので、

カンマより断然

読みやすくなります。(への)

まとめ

①カンマ仕様が

「違う」と読みづらい!

②アラビア数字だと

細かい数字が読みづらい!

③漢数字とアラビア数字の

ハイブリットは読みやすい!

以上、アラビア数字に仕掛けられた

「カンマの罠」でした。m(_ _)m

ちなみに、

漢数字とアラビア数字の

ハイブリットですが…、

「0」を補って、

「4桁区切り」にすれば、

「筆算」も出来ます。

 2兆5384億0000万0700

+3兆0037億0500万0000

 5兆5421億0500万0700

カンマに比べ、

数の記録伝達

そして、計算3方位

富んだ数字使用だと言えそうです。

細かい位もいらないときは

省略できますしね。

というわけで、今日はこの辺で。

次回はカンマの罠が

仕掛けられてしまった

「原因」について

考察して行きたいと思います。

それでは!(への)/

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コメント♪

  1. ゴルフワン より:

    私のコメントをもとに記事を作成くださり、ありがとうございます。
    興味深く拝読いたしました。

    そもそも「カンマの打ち方は小学校で習ったか?」と思い出してみましたが、記憶にございません。
    日常でほとんど使わない「dL(デシリットル)」より、カンマを教えて欲しかったです・・・。

    記事の中の「ハイブリット」は、ぺのっぺさんのお考えの通り、たいへん読みやすい表記方法ですね!
    一方で、英語で大きな数を言われても全然わかりませんね(笑)。一ケタずつワン・ツー・スリーと呼んでくれると親切なのですが・・・。
    ちなみに、小学生のころ「クイズミリオネア」の名前に騙されて、しばらくの間は「1000万=ミリオン」だと思っていました(笑)

    • ぺのっぺ より:

      ゴルフワンさん。こんにちは。コメントありがとうございます。
       
      >>日常でほとんど使わない「dL(デシリットル)」より、カンマを教えて欲しかったです・・・。
       
      dL(デシリットル)とはこれまた懐かしい物を(笑)
       
      確かに、日常では使わないですね。DL(ダウンロード)なら見かけますが(笑)
       
      ただ、「カンマ」ですが、仮に小学校で区切り方を教わっていたとしても、あくまで英語の数詞用なので混乱すると思いますよ。
       
      そもそも、英語自体巨大数をシンプルに表せる言語じゃありませんしね。
       
       
      >>記事の中の「ハイブリット」は、ぺのっぺさんのお考えの通り、たいへん読みやすい表記方法ですね!
       
      ありがとうございます。
       
      でも、もしかしたら、私たちがカンマに中々馴染めないのは、こんなにも読みやすい漢数字に囲まれているからなのかもしれませんね。
       
      もうカンマには戻れません(笑)
       
       
      >>一ケタずつワン・ツー・スリーと呼んでくれると親切なのですが・・・。
       
      同感です。いっそ、12もワンツーと読んでくれれば・・・(テンツーでもいい!)
       
      でも、これはこれで巨大数になると、どこかの位を聞き漏らしそうですね(笑)
       
       
      >>ちなみに、小学生のころ「クイズミリオネア」の名前に騙されて、しばらくの間は「1000万=ミリオン」だと思っていました(笑)
       
      「ミリオネア」
      確かに、1000万円=ミリオンと誤解しそうな番組名でしたね。1000万=100万ドルというわけでもないのに。
      まあ、ミリオネア=億万長者なので致し方ありませんが。
       
      でも、実はこれよりもっとややっこしい数詞が英語にはあるんですよ。
       
      それが、「ビリオン」
       
      アメリカ英語では「10億」ですが、イギリス英語では何と「1兆」を表します。
       
      アメリカ:ミリオンの千倍 イギリス:ミリオンのミリオン倍
       
      同様に、イギリスではトリオンが百京、クァドリリオンが1秭(ジョ)・1ヨタになります。
       
      とんだ珍百京ですよね(笑)。